「経営者・平清盛の失敗」 山田真哉著…日経新聞1月15日19面より

平家没落の謎を、公認会計士の著者が経済の視点から読み解く。平清盛は外貨である宋銭を大量に輸入し、国内に流通させたが、そのことがデフレを招いてしまったと著者。

さらには現代の消費者ローンに近い「銭貨出挙」と呼ばれる金融サービスが多重債務者を生んだことが国情の不安に拍車をかけたと説く。清盛を経営者ととらえ、その功罪をわかりやすく説明。歴史に触れながら経済の仕組みも学べる楽しい読み物だ。

(講談社・1300円)

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