「人生は『ハワイに行く前』と『行っている時』しかない」の一節でハワイ好きの絶大な支持を得た…。
往復の車中で朝日新聞の読書欄を読んでいて何度か笑わされたのだった。
同時に朝日が日本一のクオリティを持った新聞である事を再認識したのであるが、誰が、そんな朝日…知的なユーモアも日本一、特派員の質量に於いては、NHKと並んで、世界一といっても過言ではない朝日の紙価を低めたのは誰なのか。
弓削の道鏡まがいの事を怪しむ事も無く堂々とやってのけて、政権を左右したり、記者クラブでの特権的な地位に安住して、官僚ご用達新聞の様な政治経済記事を20年超、否、35年超に渡って、やり続け、日本をダメにした因果応報の様に、終には、広告の著しい減少を招いたのは誰なのか。
一時のスポーツ新聞か、と見紛う様な広告にまで落ち込ませたのは誰なのか。ロクでもない週刊誌からの格好の揶揄の対象のレベルまで成り下がらせたのは誰なのか。
…もう検証は済んで、本来の朝日が始まっていると、芥川は、この間からの特派員たちの著名知り記事の横溢ぶりを観て思っているのだが。
●橋口いくよ著『猛烈に! アロハ萌え』 「人生は『ハワイに行く前』と『行っている時』しかない」の一節でハワイ好きの絶大な支持を得たエッセーの続編。いついかなる時でもハワイを感じる「アロハ萌え」にいそしむ著者のハワイの楽しみ方は、ハワイ行きのガイドとしてのみならず、非日常のイベントカで日常を乗り切るための一助にも。 (講談社文庫・660円)