責任者があいまいな日本…朝日新聞1月19日15面より

料理研究家 行正 り香さん 

66年生まれ。 91年電通に入りCMプロデューサー。 07年退社し、教育系ウェブサイトを企画制作中。「今夜は家呑(の)み」など料理本が人気。

…前略。
これが日本だと、みんなで議論するのが好きだから、頭をかきたくなるようなこともあります。

例えば、さっさと見本をつくってみればいい時にも、まず見本をつくるかどうかから議論が始まって、次にどんな見本がいいか話し合って、結局つくらないとか。

…中略。

同じことは日本の政治でも目立ちます。権限があって責任があるのに、責任の所在があいまいで分散されている。権力は持ちたいけど、責任はお前たちがとれ、と。

こんなことは日本が豊かだからできると思うんです。教育レベルが高くて、細かく決めなくても何とかなってきた。右肩上がりなら誰も損しないと思いますが、これからは選択と集中が大事。私は責任がはっきりしている方が気持ちよく仕事ができます。

(聞き手・久田貴志子)

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