HOYAの鈴木CEO 意思決定を迅速化…日経新聞1月21日10面より

HOYAの鈴木洋最高経営責任者(CEO)が仕事の拠点を日本からシンガポールに移したことが分かった。眼鏡レンズなど事業本部の大半が日本以外にあり、事業の軸が東南アジアに移っているのに対応。意思決定を迅速にして事業の効率を上げる。日本企業の経営者が拠点を海外に移すのは非常に珍しい。

本社機能は日本に残し、取締役会などがある場合だけ帰国する。同社はすでにグループの財務本部をオランダに置いており、グローバルな経営体制を一段と進める。

東南アジアにはタイに眼鏡レンズ、シンガポールに医療用眼内レンズの事業本部があるほか、年内にシンガポールで半導体マスクブランクス(回路原板)の新工場が稼働する見通し。

日本に本部を置く事業はコンタクトレンズの直販や人工骨などにとどまっている。販売面でも中国向けなどが伸び、重要性が高まっているのも拠点を移す決断につながった。

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