日系アパレル 化粧品向けベトナム出店支援…日経新聞1月21日11面より
京阪電鉄グループ 5年で100店めざす
京阪電気鉄道グループはベトナムで、日系のアパレルメーカーや化粧品会社の進出支援ビジネスに乗り出す。現地ショッピングモールなどに日本企業をテナントとして紹介し、同国での開業を後押しする。年内に10店舗、5年間で100店舗の出店を目指す。
京阪子会社の京阪流通システムズ(大阪市)が進出を支援する。昨年12月にベトナムの首都ハノイ市に現地法人を設立。都市部で商業施設の建設を手がける現地デベロッパーや商業施設オーナーに営業をかけている。
ベトナムでは消費拡大に伴い、商業施設の建設ラッシュが起きている。京阪流通システムズは福岡市の「ホークスタウンモール」など日本の商業施設運営で培ったノウハウを生かし、テナント選びや売り場作りを商業施設側に提案。ベトナム進出を検討する日系のアパレルメーカーや化粧品会社を施設側に紹介する。
日本のファッションや化粧品は現地で人気が高く、京阪流通は昨年12月、ハノイ市最大の服飾フェアに日本企業として初めてアパレル大手のワールドを出店させた。
実績を積み上げ、将来的に商業施設全体の運営受託につなげる狙いだ。イオンや高島屋など日本の小売り大手も同国進出を決めている。(ハノイ=伊藤学)