IMF基盤強化日本の拠出期待 篠原副専務理事 …日経新聞2月4日5面より
国際通貨基金(IMF)の篠原尚之副専務理事は3日、都内で記者会見した。欧州支援のためIMFが検討している5000億ドル(約38兆円)規模の資金基盤強化策について、「日本政府でもいろいろ検討してくれていると思う」と述べ、日本からの資金拠出に期待をにじませた。
副専務理事は「IMFの理事会で議論し、(強化策の)全体の枠組みについておおむね合意があった」と明かした。そのうえで「資金拠出してくれる国がどれくらいあるのか、拠出の方法をどうするかの議論を各国と始めている」と語った。
日本政府が取り組んでいる消費税率の引き上げについては「歓迎する」と述べた。
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IMF使節団が円高協議へ訪日
週明け当局と面談【ワシントン=共同】
国際通貨基金(IMF)は3日、使節団を6~13日の日程で日本に派遣し、歴史的な水準にある急激な円高や欧州の債務危機が当面の日本経済に及ぼす影響について協議すると明らかにした。
通常の年次協議以外に、IMF使節団が訪日するのは異例。財務省や日銀など政策当局のほか、民間企業や有識者などと幅広く面談するという。