日本製鋼所と鉄鋼商社の伊藤忠丸紅鉄鋼は、天然ガス輸送に使う高機能鋼管約1万5千トンを欧州のエンジニアリング会社2社から共同で受注した。

受注総額は2億5千万ドル（約200億円）強で、耐食性に優れる同様の鋼管では過去最大級とみられる。円高で日本企業の価格競争力が低下しているが、生産実績や技術力が評価された。

…中略。

いずれもガス田から中間処理設備までガスを運ぶのに使う。ガスには硫化水素や炭酸ガスが含まれているため、輸送には耐食性が高い鋼管が必要となる。

日本の2社が受注したのは「クラッド鋼管」と呼

ぶパイプで、通常の鉄とレアメタルの一種である「ニッケル」などを含んだ合金を組み合わせて使う。