《小倉千加子さんは当代有数の知性である≫ことの証明シリーズ③
(前章続き)
従ってそういう心を持つためには条件が必要となる。
自分が当事者でありながら当事者性から距離を置くことである。
もう一つは、当事者性を持ちながら当事者そのものではないことである。
つまりは境界線上にいることである。
当事者には説得力をもって人に自分の欲求を訴える自由など存在しない。
そもそも危険な境界線上にいて、選択の余地など与えられてはいないからだ。
境界線上にいる人の多くは現実の「境界性人格障害」になる外に道はない。
本物の当事者が当事者性を共有しているつもりのエリートを必ず裏切るのはそういう理由である。
娘という「女性の分身」を持った男性は、自分は女性ではないにも拘わらず、女性の置かれた位置や女性性の持つ美質に敏感になることができる。しかも小さな娘は父を裏切らない。父はそうして精神的な男女両性具有者となる。
男性は娘を契機に「裡なる女性」に目覚めていくが、それは元々あったものである。
娘が生まれる前から自分の中に「女性の分身」がいた手塚治虫はそれを表現するためにひたすら仕事に嗜癖していった。
娘という無垢な生き物が男性社会を生きていくことの不安を男性であるがゆえに戦慄と共に知ってしまった松本人志に、従来のシニカルなお笑いが維持できるものだろうか。
幸福な人は表現を必要としないし。
おぐら・ちかこ 1952年、大阪府生まれ。心理学者。芸能にも造詣が深い。最新刊は『結婚の才能』(朝日新聞出版)
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