《週刊朝日が100万部は購読されていなければ、知性有る国だ等とはとても言えない…》⑩

特別会計や独立行政法人についてはあらためて指摘するつもりだが、一例を挙げておくと、国債の発行・償還・利払いを集中的に行う「国債整理基金特別会計」がある。

公開されている情報だけでは分からないことが多いが、この会計は、11年度予算の補正後で17兆円もの前年度からの剰余金受け入れがある。

ところが日本は毎年100兆円前後も借り換え債を発行しているので、償還に備えた剰余金を持つ必要がまったくない、にもかかわらずだ。

17兆円を一般会計に入れれば、消費税に換算すると、約7%分の歳入になる。

つまり十分な「量的緩和」を行い、それに必要な政策を組み合わせ、さらに行政の無駄を省くことが、消費増税を考える前に最低限に必要なことである。

構成 本誌・小泉耕平

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