「私の北野天満宮・2月19日」。⑦「The Boxer」
Beatlesの♪ Yes It Is ♪ は、私の持ち歌の一つだった。
私の一生の親友の方達と、とても親しかった人達は私の行きつけの店だった、あの北新地の店で、ピアニストの横の狭いスペースに立った私が歌う、この曲を何度も聴いた。
無論、その他の曲も又、耳にタコができる程、聴かされた訳である。
この歌を私のが最初に聴いたのは、とにかく家を離れて京都に居た時分だったと思う。
ビートルズがアルバム「リボルバー」を出した頃の事に間違いは無いと思う。
念のために検索して見れば、リボルバーが発売される前、シングル盤、涙の乗車券の裏面として入っていた。
あの頃の私の心境の全てが、この曲には在ったのだ。
A面の「涙の乗車券」は、私には、これに比べれば、どうでも良い曲だったと思う…
これが裏面に在ったから、私の評価に於いてはワリを食ったのである。
この頃、私は一生の親友に出会っていた訳だが、頻繁に「ビートルズはB面の曲が良い」と話していたものだった。
京都の中心部で、時間は、夢の様に、ただ過ぎて行った。
私、19歳の頃のこと。
