先般、日本のマスメディアの問題について指摘していた記事があったが…。
死の実態を報道しない…自主規制しているから、被災地のことが、被災した人たちの事が本当には伝わっていない、分からない、という指摘だったが、芥川は、全く同感していた。
これは一昨日の記事なのだが、更に、その念を深くした。
何故かって?…この様な、本当は、書かれているべきだった真実が、今頃、1年も経過してからしか書かれない私達の国に蔓延しているおためごかしな現実に唖然とするからです。
そういう現実だから、「下品の悪」が大手を振ってまかり通るような事になるのだ。
芥川の「文明のターンテーブル」は、若し、芥川が、テレビに出ている有名人だったら、あっと言う間に百万部は売れていた本…そのことは、あなただって読んだら分かるはず。
報道で救えた命もあったはず…朝日新聞3月14日31面より
朝日新聞 記者(南三陸駐在) 三浦英之 黒字化は芥川。
…前略。
被災地では、たくさんの遺体が泥に埋まっていた。無数の遺体に遭遇するたびに、自分が壊れるのではないかと感じた。若い女性が泣いていた。聞くと、「娘が亡くなった。娘にしてあげられたのは、いつもの歯磨きのように、口から泥をかきだしてあげることだけだった」と話してくれた。名前と年齢を聞くと、彼女は泣きながら首を振った。「自分は何をやっているんだ」と情けなくなった。
…中略。
自転車に乗ったまま泥に埋まった男の子の遺体を見た。逃げたかっただろう。社会は彼を逃がしてあげることができたはずだ。