そう言う類の人間達が幅を効かせる世の中、それをデフレと云うのである。
先日、同志社の若い学生達と話す機会があった時の事。
私が、「この世は、何処の国にでも悪人は、2割は居る…」、と、言及したら、中でも一番若い19歳の1年生が、「少な過ぎる…」と言ったのに驚いて、「というと、もっと、多いと云う事…」「そう…」「有無。ならば5割か?」「そうだと思う…」
かつて、トルストイは、「この世には二種類の人間しかいない。相手の長所を見ようとする人間と、相手の欠点を見ようとする人間。この2種類しかいないのだ」と、アンナ・カレーニナか、戦争と平和、のどちらかで極めて印象的な場面で言及した。
親しく私の周囲にいてくれた方々は御存知の様に、私は、相手の長所を見ようとする人間として生き続けて来た。
だから、ビジネス人生最後に、信じられない悪に遭遇したのである。
相手の欠点を見て生きて来た様な人間が、人に騙される事は有り得ないことは云うまでもない。
この様な人は金融関係に向いている訳だし、事実、金融関係者には、そういう顔つき、目つきをした者が多いと私は感じている。
特に、高利貸しの会社に居るのは、殆どが、このタイプであるはずだ。
根本に人間不信が在ると云っても過言ではないだろう。
そう言う類の人間達が幅を効かせる世の中、それをデフレと云うのである。
さぁさ、皆さま方、読書じゃ、購読、功徳、御購読。「文明のターンテーブル」は、清水寺に負けない、何かが在る、本ですぞ。(笑)本屋に急がれい。
「文明のターンテーブル」を読まずして21世紀は語れない。