奈良のこと…。

5月3日、法隆寺・夢殿から、薬師寺を経て、1月4日以来、久しぶりに唐招提寺を訪れたのだった。

ところがである、その帰り近鉄西ノ京駅で電車の時間を聞いてみれば、大阪への特急は1時間に1本しかなくて、西大寺乗換で、あと1時間超過待つしかないと。

これではいかんとタクシーをつかまえて、JR郡山駅に向かおうとしたのだが、タクシーの気配がしない…夕方5時15分前だった。

全く幸いな事にタクシーが現れて、郡山駅に向かったのだった。
その車中でタクシーの運転手が話し出したのである。「奈良県も、もうちょっと観光に力を入れてもらえると有難いのですがね…観光資源はあるのだから…」

それは芥川も全く同感する所だった。大体、奈良に来るまでは不便すぎる。と

しかし、法隆寺、唐招提寺、東大寺と、奈良には京都に負けないすばらしいお寺がある。

それだけではなく、凄いものが四つは在る。

そのような事を考えていたのだった。

簡単に言えば、大阪から奈良に来るのは、大阪から京都に行くのに比べて時間が、かかり過ぎる…大阪の南部の人は別かもしれないが(難波や天王寺からなら30分台で行けるから)…中心部や北部にいる大阪人、或いは神戸人にしてもしかりだろう。

奈良の観光にとって、一番の致命傷と言っては何だが、大和路快速でも、新大阪駅、大阪駅から1時間かかる事だろう。

何せ、京都への新快速は25分なのだから。大阪から、ほぼ同距離に在るのに、この差は致命的だと、奈良の政治家たちは思わずに来たのだろうか。

それとも、奈良県と言うのは、日本有数の裕福な県で、世界遺産でもある、観光資源を持ちながら、観光の事なんか考えなくても良いのだ、と言うほどに、裕福で、野郎自大な県なのだろうか。

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