それは、そうだろう….

芥川の記憶では、この討論の顛末は、孫氏の圧勝だったというもののはず。

それは、そうだろう…文部省が日本の小・中学校で採用を決定していたトロンを、ビル・ゲイツの、米国の先兵と成って、関係官僚達を執拗に攻めて、潰した男である。

堀義人氏なる、芥川も聞いた事も観た事もない様な人物が、その弁舌に於いて、歯が立つ訳はなかろう。

が、芥川が、堀氏の参謀としていたならば、芥川は、孫氏を簡単に負かす事が出来るのである。

孫氏が韓国に於いて大英雄である事…大統領が、他の誰にも見せないほど親しげに肩を抱き寄せて、二人きりで長時間の対談をするような人物である事は、去年、大病に倒れ、闘病中だった病室で観ていたニュースで、初めて知った。

おまけに、このニュースは、彼が、「緑のフォーラム」なる国際会議をソウルで開催したと云う事を伝えたものだった。

この時に、彼が日本に対して噴飯ものの発言については、翌日、日本のマスメディアで取り上げた所が無かった事は、御存知の通り。

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