朴槿惠政権の最大の誤りは「反日」だった――国家を誤らせた外交の代償

月刊誌『HANADA』二月号掲載、金美齢氏による論考をもとに、朴槿惠大統領の最大の過ちが「反日外交」であったことを検証する。北朝鮮という現実の脅威を前にしながら日米韓連携を軽視し、日本敵視を外交カード化した結果、韓国全体が誤った方向へ進んでしまった構造的問題を鋭く指摘する。

この「反日の間違い」は朴槿惠大統領の誤りであるとともに、韓国全体の間違いでもあります。
2017-01-17。
以下は月刊誌HANADA二月号、金美齢氏の朴槿惠最大の過ちは「反日」です、と題された論文からである。
前文略。
孤独な朴槿惠大統領には、同志どころか「あんなインチキ宗教家の父や娘に騙されてはいけない」と止める人さえいなかったのかもしれません。
このようなことを考えても、やはり今回の騒動は、「トップに立ってはならない人が大統領になってしまった悲劇」であると思うのです。
「告げ口」外交の代償。
朴槿惠大統領の最大の間違いは、就任直後から「反日カード」を切ったことです。
日本の陸軍士官学校で学んだ父・朴正煕が「親日派なのではないか」と言われていたなかで、他の政治家よりも余計に反日であることを演出しなければならなかったのでしょうが、最優先事項が分かっていませんでした。
国家のトップとして、何よりも守らなければならないのが国家であり、国民の生命・財産であるはずです。
韓国のすぐ目の前に北朝鮮という脅威があり、核実験やミサイル発射事件を繰り返しているのです。
何かあれば最も被害を被るのが韓国であるにもかかわらず、朴槿惠大統領は「日米韓」の連携を無視して、反日的言動を繰り返していました。
就任直後に「被害者と加害者の関係は千年経っても変わらない」と述べたのを皮切りに、他国の首脳に日本の悪口を「告げ口」し、ついには北朝鮮の実質「後見人」である中国主催の「抗日戦勝記念パレード」にも参加。
安倍総理と二人で会うのが嫌で「日米韓」三国でようやく首脳会談を行うなど、朴槿惠大統領の振る舞いは外交とは言えないものでした。
この「反日の間違い」は朴槿惠大統領の誤りであるとともに、韓国全体の間違いでもあります。
立ち行かない経済状況を浮上させるには、どの国との関係を深めるべきなのか。
本来は日本であるはずです。
だからこそ韓国は、一度やめた通貨スワップの再開を日本に申し入れていた。
にもかかわらず、韓国は「被害者である韓国を、加害者である日本が慮るのは当然」だと思っており、反日を唱えながら日本に甘えている。
だから朴槿惠大統領も、「千年の恨み」などという愚かなパフォーマンスをし、絶賛されていたのです。
以前、私が名誉理事長を務めている日本語学校が、韓国で生徒を募集したことがありました。
そのために現地のガイドを雇い、「日本で日本語を学ぶことの素晴らしさ」を説明してもらったのですが、その時もガイドは必ず最後に「でも、私は親日派というわけではありません」と付け加えていたのです。
私はこれを聞いて、「この国はダメだな」と思いました。
一民間人でも日本の長所を公に認めることができないのだから、政治家であればなおさらです。
時代がどれだけ変わっても、国家のためになることが明らかであっても、日本との間に真の信頼関係を構築することが許されない。
日本に反省を求めるのではなく、韓国自身が反省しなければならないのに、そのことに気付いていない。
これを異常だと思わないようでは、韓国に未来はありません。
後略。

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