森下竜一氏への警鐘――「日本は中国の自治区になる」という言葉を私は断じて認めない
アエラの特集記事で紹介された大阪大学医学部教授・森下竜一氏の「日本は中国の自治区になる」という発言に対し、筆者が強い違和感と警鐘を示す評論。産学連携、バイオベンチャー、国家の行方、そして「文明のターンテーブル」の思想を重ねながら、日本衰退論への根本的な異議を提示する。
森下さん…こんな言葉は口が曲がっても、二度と言う必要はありません。
2017-01-01
私が、一昨年8月まではアエラ、週刊朝日も購読していた事は既述のとおり。
アエラは創刊以来購読していた。
ある事を確認しようとしていたら、以下の記事が出て来た。
世界中の慧眼の持ち主たちが、文明のターンテーブルの登場に目を見張った事は言うまでもない。
以下は2010-11-09に発信した宣言である。
同じくアエラの「人」シリーズに、日本が生んだ奇跡の薬 大学発ベンチャー上場1号と題して、アエラ記者・大鹿靖明さんによる、森下竜一さんという、大阪大学医学部教授が特集されている。
良い研究・発見をされて、産学協同の旗手の様な方でもあるらしい。
太字は私の文章。
私は、最後の部分が気に成った。
医師にとって患者を治す薬を自分たちで創ることに勝る喜びはない。
そのためにバイオベンチャーは必要で、欧米では製薬会社に新薬を提供する橋渡し役としての地位が確立している。
それに対して日本はバイオ育成予算を競争力強化のために上乗せするのではなく、仕分けで減額する国柄だ。
これではイノベーションが起きるわけがない。
子どもたちの時代には確実に日本は中国の自治区になるね。
そんな悲観的なことを森下は最近よく口にする。
アンジェスの窮状を見越して、すでに中国のファンドが秘かに買収を提案する。
阪大医学部は緒方洪庵の適塾が起源である。
手塚治虫は適塾で学んだ先祖を主人公に『陽だまりの樹』を描いた。
太平の世に育った立派な大木(江戸幕府)は、白蟻や木喰い虫の巣になり、倒木寸前であることにタイトルは由来する。
それはまさにいまの日本である。
森下は9月、「ネイチャー」に「Shadows of a rising sun」と題する論文を寄せた。
訳せば、日いずる国の没落である。
森下さん…「子どもたちの時代には確実に日本は中国の自治区になるね。そんな悲観的なことを森下は最近よく口にする。」
こんな言葉は口が曲がっても、二度と言う必要はありません。
私の「文明のターンテーブル」を読んで下さい。
誰にでも、神さまは試練を与えるもの。
エリートコースを進まれた貴方にも、何故?という試練は与えるもの。
人生は、そういうものだと私は思う。
この稿続く。