朝日新聞の「ブラック手口」連発——万引き犯の開き直りと何が違うのか

本章では、朝日新聞の広島支局記者による記事盗用、隠し録音の提供、武富士からの資金受領問題など、記者倫理を根底から踏みにじる不祥事の数々が具体的に描かれる。盗用を「引用してやった」と思い込む傲慢さ、隠し録音を反対陣営に渡す“恐喝的手口”、そして武富士から5000万円を受け取りながらクレジットを隠した事例など、まさにブラックジャーナリズムそのもの。最後に“手違いでした、返します”と開き直る態度は、万引きして見つかり品物を返せば済むと思う街のごろつきと変わらないと痛烈に批判される。

2016-01-08

以下は前章の続きである。
簡単に解説すると、広島支局記者の盗用は核拡散(NPT)問題の解説記事で、この記者は140行の記事のうち50行を地元紙の『中国新聞』の記事から盗用した。
この心理は『産経新聞』に怒鳴り込んだ佐竹部長に共通する。
朝日は偉いのだ、『中国新聞』のごときローカル紙は記事を引用してもらえたら光栄と思わねばならない、と。
だから本人も最初は盗用といわれてきょとんとしたのではないか。
次の録音テープ事件。束京慈恵医大の内紛で解雇された人を取材したときこっそり録音を取った。
これは記者じゃない、ブラックの手口だ。
おまけにそれを反対陣営に提供した。
記者のモラルがどうのどころではない、記者の地位を利用した恐喝行為だ。
そして武富士事件。
強引な取り立てとか、いろいろと社会的に問題を起こしていたサラ金の武富士から5000万円を引き出して『週刊朝日』に連載をやった。
ところが、肝心の「協賛・武富士」のクレジットは入れずじまい。
ただ金を取っただけ。
悪い話は書かないでやるとかいって金を取るブラックの手口だ。
そして4年。
『週刊文春』が「人はこれをブラックジャーナリズムという」の見出しで事実を報道すると、『朝日新聞』は手違いでした、金は返しますと返した。
万引きを見つかって品物を返しゃあいいんだろう、と居直る街のごろつきと変わるところがない。
この稿続く。

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