韓国と中国は原発を増設し、日本だけが「脱原発」に誘導された――孫正義発言の決定的虚偽

韓国と中国は政府決定として原子力発電所を大増設している。
その現実を隠したまま、日本国内だけに「脱原発」を煽った孫正義の発言は、事実と正反対であり、福島事故後の世論操作を象徴するものである。
韓国政府自身が日本海側に原発を集中増設する計画を進めていた事実が、それを完全に裏付けている。

2016-01-05
読者はご存知の通り、韓国と中国は、正式な政府決定として、新規に原子力発電所を大増設する方針を採っている。
その具体的な数については、私は以前にきちんと書いた。
だが、初めて読む読者のために改めて確認しようと思い、ネットを検索した。

すると真っ先に出てきたのが、以下の記事である。

黒字強調と*~*は私である。

この記事は、私が生死に関わる大病を患い、七か月間入院していた時に、たまたま病室で観ていたテレビ番組が報じた内容である。
同時にこの記事は、孫正義という人物が、いかに自分の都合だけで物を語ってきたかを、百分の百証明している。

言うまでもなく、私が彼を批判してきたことが完全に正しかったことを裏付ける証拠でもある。

孫正義は韓国で、「脱原発は日本の話だ」「韓国は地震の多い日本と明確に異なる」と述べ、安全に運営されている韓国の原発を高く評価した。
*この『安全に運営されている韓国の原発』という表現を、当の韓国国民は眉に唾をつけて読むだろう。*

その一方で、韓国政府は、日本海に面した三陟と盈徳の二か所を新たな原発建設候補地に選定した。
最大で四基ずつ、計八基を建設する計画である。

さらに韓国政府は、二〇三〇年までに十九基の原発を新設する計画を公式に決定している。
現在稼働中の二十一基のうち十五基は日本海側に集中し、新設分もすべて日本海側となる見通しである。

この現実を前にして、孫正義の発言が何を意味していたのかは、もはや説明を要しない。

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