戦後世界における唯一無二の言論— 高山正之「折節の記」が暴く慰安婦問題の正体 —
月刊誌『正論』巻頭を飾る高山正之のコラムを通じ、慰安婦問題と南京大虐殺報道の構造的虚偽を検証。朝日新聞と米国務省の関係性、自虐史観の生成過程を明らかにし、高山正之を戦後世界で唯一無二の言論人と位置づける。
2016-02-16
以下は「正論」今月号の巻頭を飾る高山正之のコラム「折節の記」からである。
慧眼の持ち主の読者は皆、彼は戦後の世界で唯一無二の存在であるとの私の持論に同意されるはずだ。
慰安婦問題とは何かと問われれば、朝日新聞が米国への忠誠を示すために拵えた物語となろう。
指示したのはおそらく中江利忠だろう。
珊瑚落書きでクビになった一柳東一郎の後釜の男である。
朝日新聞は当時も今も米国務省から自虐史観を補強せよと指示されてきた。
それで広岡知男は本多勝一に南京大虐殺の嘘を再録させた。
これは蒋介石が作ったものではない。
米宣教師マギーやベイツに嘘を語らせ、それをニューヨーク・タイムズのダーデインに書かせた、歴とした米国製の嘘である。
渡辺誠毅は吉田清治を登場させた。
だがその話は米軍の聞き取り調査と矛盾した。
次の一柳は珊瑚事件を自作自演し、それも露見した。
その後、中江に対して米国は南京大虐殺報道の強化を求めたが、既に嘘がばれていたため、藪蛇を避けたのである。