日本の報道とは一体何なのか — NHK報道が象徴する致命的欠陥 —
NHK「watch9」を例に、日本のテレビ報道が国際政治・外交の基礎的理解すら欠いたまま世論形成を行っている現実を批判し、公共放送の使命不全を告発する。
事実を理解せず、
真相を語れず、
それでも「語る」報道。
それが日本のテレビ報道の現実である。
2017-04-08
前章で言及したNHKのwatch9が、日本のテレビ局の報道のみならず、日本のメディアの報道とは、一体、何なのかを象徴しているわけだが。
米国が米中首脳会談をしていた最中にシリアを空爆した事の真相も分からず、
何故、日本政府が、ついこの間の時点で、韓国大使を戻したのかの真相も分からず、
日本国内の政治だけではなく、国際政治や外交について、多くの日本国民が視聴している報道番組で司会者をしている、
つまり意見を語る、と言う事の言語道断さを、日本国民が知るべき時は、とうに来ているのである。
ましてやNHKは民放ではないのだから、日本国と日本国民に対して、物事の真実、真相、を伝える放送局でなければならない事は、言うまでもないのである。
NHKは民放の様に、くだらない人気取りなどに血道を上げる必要は、全くないのだから。