スパイ逮捕で明らかになった中国のスパイ獲得法。

金無怠、郭台生、グレン・ダフィー・シュライバーの事件を通じて、中国政府がどのように外国人をスパイとして勧誘し、長期にわたり運用してきたかを具体的事例で明らかにする。

2017-04-11
ネットでGlenn Duffie Shriverを調べたら、以下の記事が出て来た。
スパイ逮捕で明らかになった中国のスパイ獲得法。
2016年07月15日。
アメリカで逮捕された有名な中国のスパイと言えば、金無怠、郭台生、そしてグレン・ダフィー・シュライバーの三人だろう。
この三人の事件を通して、中国政府がどのようにスパイを獲得し利用しているかが明るみになった。
米誌『ナショナル・インタレスト』が報道した。
金無怠、四十年にわたるスパイ人生。
同誌によると、金無怠は一九四九年、中華人民共和国が建国される前に中華民国に駐在するアメリカ大使館の官員だった時、中国共産党の情報機関によって買収されスパイとなった。
その後一九八五年に逮捕されるまでの四十年間、中国の情報機関に対して報告を行っていた。
この間、金はアメリカ政府の複数の機関で通訳として働き、在韓米軍で捕虜尋問の通訳なども務めた。
中国の情報機関が金に支払った報酬額は百万円ドルに上るという。
金は香港経由で中国へ極秘入国し、上司に会ったり報酬を受け取ったりしていた。
まず香港のホテル客室宛に手紙を出し、その後中国政府が人を派遣して金と面会し文書を受け取るという手法が用いられていた。
郭台生、中国出張中にリクルートされた台湾系米国人ビジネスマン。
帰化米国人の郭台生は、ルイジアナ州の家具店で営業担当者として働いていた。
九〇年代に中国へ出張した際、中国情報機関にリクルートされた。
郭は姻戚関係を通じて台湾の政治関係者と接触があったものの、アメリカ政府の情報を直接入手できる立場ではなかった。
郭はアメリカ国防総省に接触するよう勧められ、グレッグ・バーガーセンとジェームス・フォンドレンを中国スパイとしてリクルートすることに成功した。
米太平洋軍ワシントン連絡事務所の所長代理だったフォンドレンは、郭を通じて米国の政策に関する情報を中国へ渡していた。
国防総省分析官だったバーガーセンは、アメリカの対台湾武器売却に関する機密を郭に提供していた。
郭の上級機関は、中国国内で郭と会ったり、連絡者や電子メールを介して接触したりしていた。
郭は二〇〇八年に逮捕される。
この稿続く。

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