甘利明という政治家の真価と、その人物を貶めようとした者たちの卑劣さ

TPP交渉で世界に実力を示した甘利明という政治家の真価を改めて証明する証言と記録。月刊誌『正論』に掲載されたインタビューは、彼に対して卑劣な罠を仕掛けた者たちの下劣さをも浮き彫りにし、日本の国益を担った政治家の実像を明確にする。

2017-04-20
これほどの人物に対して、いかがわしい罠をしかけた人間達の下賤さも再認識させる記事である。
TPP交渉を見ていた人たちは皆、甘利大臣に感銘を受けていたはずである。
私も彼に対する敬意をこの場で世界に発信した。
月刊誌正論5月号には、彼が、紛れもない人物である事を証明する記事も掲載されていた。
これほどの人物に対して、いかがわしい罠をしかけた人間達の下賤さも再認識させる記事である。
-甘利さんが心血を注いで交渉をまとめたTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、米国のトランプ大統領が離脱の大統領令に署名してしまいました。
一議員として3月には超党派の日米国会議員連盟の一員として訪米し、経済政策や安全保障などについて米国の関係者と話し合われましたし、直前の2月23日には安倍晋三首相と会われていますね。どのような話をされましたか。
甘利
総理がトランプ大統領と米国で行った首脳会談の“エキス”をお聞きしたんですよ。
それから、訪米の際に話をすべき米国側のキーマンを教えていただきましたし、貿易に関して話し合う際に日本として守るべきラインの限界などについてもお話がありました。
(コメなど重要農産品5分野を関税撤廃の例外とするよう求める)国会決議と整合性が取れないような話は通らないということですよね。
私は経済再生担当相としてTPPの交渉を担当していましたから、そこら辺の“肝”は理解しておりました。
-米国では具体的にどのような方々と会われたのですか。
甘利
上下院の有力議員、知日派のアーミテージ元米国務副長官、ブルッキングス研究所やハドソン研究所の所長、世界銀行の総裁らと意見交換をしました。
トランプ大統領に近い人物も含まれています。
私は日本側で、貿易投資関係のチーフを務めました。
超党派の集まりですから民進党の前原誠司元外相らも参加しました。
-トランプ政権の対日観などを感じとることはできましたか。
甘利
安倍・トランプ会談以降、日本はアメリカにとって最も信頼の置けるパートナーだという認識は、米国側の皆さんがお持ちですね。
ただ、日米の経済対話に関して私自身は、米側か求めている日米FTA(自由貿易協定)締結に向けた交渉に特化してしまうのはもったいないと考えております。
戦略対話ですから、日米がいかに協力してアジアの新興市場に攻めていくかが大事だと意識していました。
アメリカの貿易収支や経常収支の構造を見てみると、対先進国に関しては貿易赤字を貿易外収支で埋めています。
つまり金融や保険、知的財産のロイヤルティーなどでしっかり黒字を稼いでいて、経常赤字の幅を狭くしている。
ところが、中国に対しては貿易赤字に加え、貿易外収支でも赤字を加速させています。
なぜかと言えば、中国をはじめとする新興国では外資や金融保険に対し規制が設けられており、知財もきちんと保護されず、米国企業が国営企業と戦う上でのハンディキャップもあります。
それら諸々のルールがアメリカの本来のポテンシャルを削いでしまっているということが分かったわけです。
この稿続く。

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