地層処分は幻想ではない ― 既に実行段階にある現実

高レベル放射性廃棄物の地層処分は、技術的に不可能でも未確立でもない。スウェーデンやフィンランドでは、地下深部への安全な処分が制度・技術の両面で進行しており、日本でも青函トンネル数個分の規模で十分実現可能である。

2016-03-16
以下は前章の続きである。
高レベル放射性廃棄物の地層処分研究を行っているスウェーデンのアスポ岩盤研究所を視察すると、高レベル放射性廃棄物を、キャスクという頑丈な容器に入れ、地下450メートルに密閉して埋める方法が、既に完備されていることが分かります。
大型トレーラーがキャスクを搭載したまま、地底まで到達できる、螺旋状のトンネルも整備されています。
日本中の高レベル廃棄物を、全て深地層処分するのに必要なトンネルの長さは、青函トンネル数個分です。
現在の技術で、十分可能なのです。
しかも、小泉さんが訪れたフィンランドでは、昨年11月12日、雇用経済省が、最終処分の実施主体であるポシヴァ社が、オルキルオトで進めている、使用済み燃料の深地層処分場計画の建設許可を交付しました。
総工費は約30億ユーロ、約4000億円です。
地層処分は、着実に進んでいるのです。
小泉さんは、こうした事実を、一切見ようとしない。
この稿続く。

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