一言の反論が暴いた本音 — 似非モラリズムの正体 —

短い反論ほど人の本音は露呈する。
報道ステーションでの一場面は、安全保障をめぐる議論に潜む似非モラリズムを鮮明に示した。
古舘伊知郎の反応は、朝日的価値観がいかに深く内面化されているかを雄弁に語っている。

2016-03-26
人の本音とは短い反論などの中に最も明瞭に露呈する時がある。
プロ野球が開幕した昨夜、この番組でもスポーツコーナーを観てみたいと思って、NHKから報道ステーションにチャンネルを回した。
報道番組を観るつもりでチャンネルを回したのだが、司会者であるアナウンサー古舘伊知郎の、アナウンサー同窓会のようなものを観さされる羽目になってしまった。
本人は気づいていないだろうが、例えば、戦後世界で唯一無二と言っても過言ではない本物のジャーナリストである高山正之が、昨夜のような態様を観ていたら、一体、何というだろうか。
勿論、このような人間をジャーナリストなどとは認識しているわけもなく、ただのプロレスのアナウンサー上がりの男としか認めていないようだが。
高山の認識の正しさも昨夜はつくづく思った。
さて、冒頭の事なのだが、昨夜のコメンテーターだったのが、呆れる事に、みのもんただったのだが、彼に、ベルギーのテロについてコメントを求めた時、みのは、日本は大丈夫か、全くの無防備に思える、もっと厳重な警戒、管理体制を取らなければいけないんじゃないか、という内容の返答をした。
その時なのである。
古館はこう言ったのだ。
確かにそうなんですが、そっちの方に、いきすぎるのもなんですが。
似非モラリズムとはなんなのか、或は、この古館と言う朝日新聞を購読して育った人間が、骨の髄まで、似非モラリストに成ってしまっているかを、この場面は、なによりも確かに私たちに教えていたのである。
そういうことに気づく眼差しを慧眼というのである。

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