捏造を疑い現地へ――産経記者が暴いたNYT東京支局長記事とNHKの虚構

ニューヨーク・タイムズ東京支局長による対日歪曲記事と、それに倣ったNHK番組の捏造構造を検証する。産経新聞記者の現地取材が暴いた虚偽の生成過程と、受信料で作られる反日プロパガンダの実態を明らかにする。

2016-05-27

以下は前章にご紹介した高山正之の著作からである。
NHKのウソ番組に化ける受信料
今から四代前のニューヨーク・タイムズ東京支局長はニコラス・クリストフといった。
天安門事件のとき、たまたま北京支局にいて、そのリポートでピューリッツァー賞をとっている。
まあ東京支局長をやらせてもいいかなと思える経歴だが、彼が東京で書いた記事は驚きだった。
日本人の異質さをほじくっては下品な筆致で強調する。
行間からは日本人への憎悪すら感じられた。
例えば彼は、百貨店のエレベーターガールの甲高い声にけちをつけた。
インディアンの閧の声のように、知性が低いほど声が高いと言われ出したころの話で、彼は「日本の女の地位は低い。だから彼女らは男の歓心を買うために少女っぽい高い声を出すのだ」と勝手に定義付ける。
彼の息子が通っている学校で椅子取りゲームをやった。
最後に息子と女の子が残ったが、「女の子は息子に勝ちを譲った。男の慰み物として生きるだけの日本の女は小さいころから男に譲るよう躾られている」。
それなら女の子がゲームの決勝まで勝ち残るわけもなかろうが。
すぐばれる嘘でも米紙には日本人を虚仮にするものなら大目に見る傾向がある、とロサンゼルス・タイムズ紙のサム・ジェイムスンは語っていた。
それでもクリストフが一面写真付きで書いた「日本兵が人肉を食った」ストーリーは、大目の限界を超えたものだった。
掻い摘むと、彼は三重県の田舎町で老兵から「支那の戦線で十四歳の支那人少年を殺してその肉を食った」との告白を聞き出す。
老兵は「何十年も連れ添った妻にも打ち明けなかった秘密」で、「たった一切れだったが、今も悪夢にうなされる」と「枯れ木のような手を震わせた」とある。
日本人は支那人と違い人肉食の習慣はない。
この記事を怪しんだ産経新聞記者が三重の老人を訪ねた。
老人はクリストフがきて人肉を食ったかと聞く。そんなことするワケもなかろうというと、では噂はどうかと畳みかける。
あまりしつこいので華中に駐屯していたころの話をしてやったという。
「市場に珍しく新鮮な牛肉が出た。滅多にないからと買って、みなで久しぶりのすき焼きをした」 そこに憲兵がきて何某を知らんか。子供を殺した廉で追っている、という。
それで仲間が、もしかしてこの肉はその殺された子をつぶしたのではと冗談を飛ばした。
それほど新鮮だったという意味だ。
クリストフはその話のあちこちを適当につまんで「日本兵が十四歳の子供を解体してすき焼きにした」ことにした。
子供の歳は彼の閃きか。
さすがピューリッツァー賞記者だ。
先日、NHKで日本の台湾統治を描いた『アジアの“一等国”』が放映された。
「台湾は漢民族のもの」とのっけから嘘をかますクリストフ流で、手法も彼を真似て、台北一中卒の老人に語らせる。
老人は「差別された」と語り、だから「名前を日本風に変えた」と続く。
大陸から逃げてきた蒋介石はまず台湾の知識人を虐殺する2・28事件を起こすが、これも「日本化して漢民族を裏切ったから処刑された」当然の結果という。
台湾は実は親日的ではない。
今まで口に出せなかっただけで、今やっとNHKに本音を吐露したのだと。
この辺は「妻にも内緒の大肉食」をクリストフに吐露した老兵と同じ構成だ。
番組を見た台北一中の同窓生らが驚いて老人を問い質すと「そんなことは言っていない」とNHKの意図的な切り貼りを訴えた。
例えば蔡焜燦氏は「台湾人の創氏改名は許可制でまず不可だった」と届け出制の朝鮮との違いを語る。
2・28事件も「蒋介石はサル山のつもりで旧ボスを殺してだれが偉いか見せつけるために殺しまくった」と黄文雄氏はいう。
しかし番組制作者の田辺雅泰はそうした事実を避け、クリストフに倣って老人に語らせた言葉のあちこちを切り貼りして虚構の台湾人をでっち上げた。
クリストフは日本を貶めれば喜ぶ米国人読者のために嘘を拵えた。
しかし田辺は受信料を払っている日本人を故意に貶めるために、その受信料をつぎ込んで嘘を拵えた。
こんなNHKに受信料を払う理由がどこにあるのか。                           
(二〇〇九年四月二十三日号)

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