「性奴隷」という虚構は誰が作ったのか――国連報告を歪めた言葉の出所

「性奴隷」という表現はどこから生まれ、いかにして国際社会に拡散したのか。
1996年の国連人権委員会提出文書として知られるクマラスワミ報告を起点に、日本国内外で行われた言葉の操作とNGO活動の実態を検証する。

2016-07-03

以下は、一方で、テレビなどでは依然として吉田の証言映像が無批判に流されていた。 の続きである。
題字以外の文中強調は私。
「性奴隷」はまったくのデマ
一方、大きな油断もあった。
この間に、「日本は朝鮮人女性を強制連行して性奴隷にした」などという酷い誤解が国際社会にこれほどまでに広がっているとは思ってもいなかった。
「性奴隷」が広まるきっかけとなったのは、周知の通り、1996年に国連人権委員会(現在は理事会)に提出された「クマラスワミ報告」である。
では「性奴隷」とは誰が言い出したのか。
これも私が『正論』で最初に報告したのだが(2012年5月号)、調べてみると、実は戸塚悦郎という日本人弁護士だったのだ。
詳細は、本増刊号のクマラスワミ報告に対する日本政府「幻の反論書」の解説(P380)を参照していただきたいが、戸塚弁護士は我々が日本国内で激しい論争をしていた92年からクマラスワミ報告が出る96年までの間、ほぼ3ヵ月に1度のペースでジュネーブの国連人権員会を訪れ、「セックス・スレイブ(性奴隷)」という言葉を持ち込んでいたのである。
ジュネーブの人権委員会は、国家間外交の舞台であるニューヨークの国連本部と違ってNGOにも発言権があり、NGOと外交官たちのミーティングが頻繁に開かれている。
慰安婦問題で特別報告者(調査官)に任命されたスリランカ人のクマラスワミ女史は日本問題の専門家でも朝鮮史の専門家でもない。
英語の資料しか頼るものがない彼女に、ジュネーブに集まるNGOが資料を渡していたのだ。
言うまでもなく、彼らは慰安婦問題で日本糾弾を目論む勢力である。
報告をみれば、それらがいかに信憑性の低いものであるかが分かる(本増刊号「国連クマラスワミ報告に対する日本政府『幻の反論書』」P362参照)。
この稿続く。

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