「鬼畜米英、一億総玉砕」が作った悲劇――戦争末期沖縄と戦後まで続く思想操作
2016年9月に記された本稿は、「鬼畜米英、一億総玉砕」という言葉が、日本の戦争末期にいかなる心理的影響を与え、沖縄戦における住民行動の根底を形成したのかを明らかにする。朝日新聞をはじめとする戦時マスメディアの扇動、戦後の似非モラリズム、そして大江健三郎『沖縄ノート』に象徴される歴史認識の歪曲までを一貫して批判する論考である。
2016-09-11
この「鬼畜米英、1億総玉砕」という言葉は、戦後に生まれた私ですら、明瞭に知っている。
第二次大戦の前に、日本もファシズムらしきことを言い出して、当時も世界最大、最強の国だった米国に対して戦争を開始した。
だがそれは、ヒトラーが欧州を蹂躙し始めても全く動こうとしなかっただけでなく、リンドバーグを筆頭に、当時の米国では反ユダヤの声が大きかったからである。
優雅な孤立の中に米国を居続けさせれば、英国もナチスに侵略されることは明白だった。
だから英国は、世界有数の情報機関を総動員して、米国に対する活動を行った。
大作家であるS・モームですら、その一員だったこと。
それが諜報機関の本質であることに言及して、私は日本に警鐘を鳴らした。
「ドイツに学べ」などと言う、本当に悪辣な学者がいた。
東大教授の肩書で物を言っていた人物である。
だが私がインターネットで検索しただけで、大学生時代から卒業後にかけて、韓国の情報機関との接触の痕跡が容易に推測できる人物だった。
それにもかかわらず、日本のマスメディアは、朝日新聞とNHKを筆頭に、この人物を約20年にわたり重用し続けた。
日本の失われた20年と、サムスンの台頭、中国の増長、そして現在の事態に、この人物が果たした役割は、私の推測以上に大きかったはずである。
閑話休題。
英国諜報機関の総力を挙げた活動は功を奏した。
当時の米国指導層が、日本を蔑視し、黄禍のように捉えていたことを、戦後の世界で唯一無二の存在である高山正之は教えてくれた。
日本が日清戦争、日露戦争と勝利を続けてきたのは、石炭を原動力とする時代だったからでもある。
だが第一次大戦では、世界は石油を原動力とする時代に移行していた。
欧州での戦闘を視察した日本の有能な武官たちは、真っ青になったという。
日本は産業と軍備を、石油を原動力とする体制へ一気に転換した。
だが日本は産油国ではない。
当時、米国からの石油輸入に依存していたのである。
そしてついに、米国は日本に対して禁輸を宣告した。
この時、朝日新聞を筆頭とする日本のマスメディアは、
鬼畜米英、1億総玉砕と連日の報道を繰り返し、
米国との戦争を回避したかった軍部の退路を断った。
この「鬼畜米英、1億総玉砕」という言葉は、戦後に生まれた私ですら、明瞭に知っている。
戦争末期、米軍が沖縄に上陸した際、沖縄の人々が取った行動の根本には、
この鬼畜米英、1億総玉砕があった。
この事実を、日本国民の全員と、世界中の人々は、
私のこの論文によって明瞭に知らなければならない。
そうすれば、朝日新聞社が、どれほど悪辣であり、
その似非モラリズムの罪が、どれほど深いかも、黙って理解できるはずだ。
この朝日新聞の思想を吸収した大江健三郎が書いた、
全くの捏造本と言っても過言ではない『沖縄ノート』の罪の深さは、
現在の沖縄県知事と、これを背後で操縦しているらしい女性弁護士たちの態様を見れば、論を待たない。
この稿続く。