劉暁波を利用したNHKの倒錯――中国の殺戮を語らず安倍政権を叩く欺瞞

劉暁波が死去したその日に、NHKは彼の言葉を中国批判ではなく安倍政権批判の道具として用いた。WiLL誌掲載の対談を通じ、中国共産党による人権弾圧と謀殺の実態、そして日本の国営放送が堕落した現実を明らかにする。
劉暁波が死んだ日に、番組の終わりに、彼の言葉を長々と、得意げに、
2017-08-04
私は今月号のWiLLに3段組み15ページに渡って掲載された以下の、現今、最高の中国に対する分析と批評であると言っても過言ではない対談特集を、
劉暁波が死んだ日に、番組の終わりに、彼の言葉を長々と、得意げに、中国や韓国を批判するのならまだしも、安倍政権を批判するために使用したNHK・watch9の司会者でNHK記者主任の有馬と、彼と同じ思想を持っている現在のNHK報道編集部の連中に捧げる。
ノーベル平和賞 劉暁波を冷然と抹殺する国
福島香織  ジャーナリスト
矢板明夫 産経新聞編集委員
人権派に加えられる弾圧・拷問を世界は黙って見逃すのだろうか
闇の中の真相
矢板
七月十三日に死去した中国の民主化活動家、劉暁波氏をめぐる話にはおかしなことがいくつもある。
彼が肝臓ガンになった後、中国政府が三分程度の獄中生活の映像を公開しました。
その中で、劉暁波は健康診断をちゃんと受け、運動もしていると言っている。
さらに病院で、医者が大きな声で「あなたは三十年前から肝炎ですよね」と聞くシーンがある。
肝臓ガンになったのは刑務所の中ではない、ということをアピールするための演出でしょう。
みえみえです。
もう一つは、ガンが発見されたときには全身に転移した末期だったという。
刑務所では定期的な健康診断があったのにもかかわらず。
つじつまの合わない話です。
注射を打たれたのか毒を盛られたのか。
とにかく獄中では猛烈な迫害を受けていた。
ガンが発見されても治療してもらえない。
福島
劉暁波夫人の劉霞さんも軟禁状態でしたが、「治療を受けさせてもらえなかった」と証言しています。
「政治的謀殺」の可能性を言う人は少なくない。
矢板
中国当局は、不都合な人物は病気のまま放置する。
かつて毛沢東時代の周恩来もそうでした。
周が晩年ガンになっても、毛沢東は治療を許しませんでした。
劉氏は、懲役十一年という判決が出ていたので、二年後には出獄するはずでした。
中国民主化運動の精神的指導者である彼の出獄を待っている人はたくさんいた。
それを恐れていたのは習近平です。
私は何度も劉氏を取材してきました。
当初は海外からオファーがあっても、天安門事件で彼の影響を受けて殺された学生たちへの責任感から、中国国内にとどまると言っていました。
ところが亡くなる直前はドイツ、アメリカに行きたいと言うようになった。
海外で、死ぬ前に真相を明らかにしたかったのではないか。
それと、看病を理由に妻の劉霞さんも自分と一緒に海外に行ける。
自分が死んでも、妻が海外に残り、中国当局の監視から解放される。
妻を自由にしたいとの思いもあったといわれています。
失神と蘇生を繰り返す拷問
矢板
中国国内の人権派弁護士が拘束された「7・09」と呼ばれる事件がありましたが、今回と同じような状況です。
福島
2015年7月9日に、北京の弁護士事務所が一斉摘発された事件ですね。
最終的に309人の弁護士が拘束されました。
矢板
真相が少しずつ明かされていますが、拘束された弁護士たちは獄中でものすごい迫害を受けています。
高血圧になる薬を飲まされたり、人間を廃人にするような拷問を受けている。
ビニール袋を頭にかぶせて失神させ、そして蘇生させるー。
これを繰り返していくうちに、酸素が脳細胞に行かなくなると人間はバカになるそうです。知り合いが何人もいますが、出所後は廃人のようになっている。
劉氏も同じような拷問を受けていたのではないか。
福島
その時拘束された弁護士を私も何人か知っていますが、釈放された後は、ものすごいフラッシュバックがあって尋常な様子ではない。
薬物投与された形跡が明らかにあったり。
この稿続く。

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