押し売りとしての「一帯一路」と破綻必至のAIIB— 中国覇権戦略の実態 —

一帯一路、AIIB、軍民融合といった中国の大構想は、市場ルールを無視した共産党都合の朝令暮改によって成立しない。
過剰生産の押し付けと不良債権を前提とするAIIBの実態を通じ、中国の覇権戦略が経済ではなく政治・軍事優先であることを明らかにする。

2017-08-05
以下は前章の続きである。
押し売り「一帯一路」。
福島。
一帯一路とかAIIBとか、軍民融合といった大風呂敷を広げていますが、フェアな経済発展に必要な市場ルールを守るといった約束事が、共産党の都合でいいように朝令暮改されるようでは、うまくいくわけがありません。
矢板。
AIIBの実態ですが、これは一帯一路から始まった話です。
国内で鉄鋼やセメントなど、過剰生産が問題になっていた。
経済が停滞しているとさらに売れない。
失業率も高くなった。
そこで習近平が目を付けたのが海外です。
周辺国、アフガニスタンなどに港を作ってやるとか、鉄道を引いてやるという話を持っていった。
大義名分として作ったのが「一帯一路」。
古代からあるシルクロードを復活させるという名目です。
陸と海のシルクロードがあって、これは「中国が飛び立つ二本の翼だ」と言って(笑)。
シルクロードの当時、中国のお茶や絹、陶磁器などを求めるヨーロッパの貴族などがいた。
商品があって欲しい人がいると必ず道ができるわけです。
でも今、ヨーロッパでは中国の製品で欲しいものなどなにもない(笑)。
そこで、中央アジア、中東に無理やり「道を作ってあげる」ということにした。
すると現地の人は欲しいとなる。
でも金がない。
じゃあ仕方がないから貸してあげよう、ということでできたのがAIIB。
それで中国のものを買ってもらおうというわけですが、すでにアジア開発銀行やIMF、世界銀行などの金融機関がたくさんある。
真面目な事業のために金が必要なら、いくらでも借りられる。
ではなぜ貸さないかというと、返さないからです。
政治も不安定だし、何もないところに港を作っても採算がとれるわけがない。
普通の銀行だったら審査で落とされる。
でもAIIBは貸してやるという(笑)。
絶対に不良債権になります。
そもそも最初から破綻する銀行です。
日本は入ってもいいようなことを言いだしているけれど。
福島。
リップサービスでしょう?入るの?
矢板。
トランプの出方がまだわからない。
彼はいつ梯子をはずすかわからないし。
福島。
アメリカが入ったとしても日本は入らなければいい。
AIIBは中国の国家戦略として、高速道路や高速鉄道というようなインフラを整備して、陸でも軍を運べるルートを作る、という考え方が根本にあります。
中国の覇権戦略の中で考えている青写真だから、「中国のための中国による」戦略です。
当初は中国がハンドリングできる金融機関として考えていた。
ところが80ヶ国・地域、しかもヨーロッパの真面目な国も入っているから、好きなようにできなくなってきた。

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