日本の知能を潰したのは誰か— 特許庁と朝日新聞の致命的共通点 —
八木アンテナ、西澤潤一の光通信技術、フェライト特許放棄。
日本が世界最先端の知を持ちながら、それを自ら潰してきた構造を、高山正之の視点から暴く論考。
特許庁と朝日新聞に共通する「白人崇拝」と思考停止の実態を描く。
2016-10-01
以下は前章の続きである。
文中強調は私。
東北大教授八木秀次が超短波無線の指向性アンテナを発明したときもそう。
日英米で特許が下りた。
米国ではすぐ暗夜の飛行機誘導やレーダー受信などを試して有用性を確認した。
日本では軍部が「自ら電波を発信するなど狂気の沙汰」と実験すら拒否した。
特許局も右に倣って昭和16年、特許更新を拒否した。
翌年2月、シンガポール陥落で鹵獲した英国製電探がすべて八木アンテナで機能していることを知った。
同じころ現TDKの武井武が非金属磁石フェライトを発明、特許を取った。
これを機体に貼ればステルス戦闘機ができる。
しかし戦後、フィリップス社が戦勝国の立場を使って日本政府にフェライト特許の放棄を要求し、特許庁は愛想よく署名した。
特許庁はモノの理非が判らない、そのくせ白人は神様と思っている点で朝日新聞によく似ている。
東京五輪のあった年、東北大教授の西澤潤一が画期的な光通信技術の特許を出願した。
特許庁は「書式に不備」「意味不明」で申請をつき返した。
西澤は再提出を20回繰り返したが、その都度別の因縁がついてきた。
裁判にも訴えたが、結局20年争って、特許申請は通らなかった。
同じ時期、西澤と旧知のチャールズ・カオが米国に渡って同じ論文を発表した。
彼はのちにそれでノーベル賞を受賞した。
一方、米コーニング社も西澤と酷似した技術で特許を取り、その特許権で西澤方式を採用する日本企業を訴え、ぼろ儲けした。
日本の知能を無能な日本人が潰したいい例だ。
この稿続く。