「総体的国家安全観」という名の罠――中国「反スパイ法」と日本人拘束の本質。

中国で相次ぐ日本人の「スパイ容疑」拘束の背景には、**習近平が掲げる「総体的国家安全観」と、無制限な解釈を可能にする反スパイ法がある。石平**による産経新聞の分析は、この危険な構造を最も明確に示している。

この事が一体、何なのかについて、一昨日、ご紹介した石平さん以上の解説をしてくれた新聞記事はない。
2016-11-19。
一般的に「国家安全」とは「外部からの軍事的脅威に対する国家の安全」という意味合いで。
2015-10-23。
先日、中国で今年4人目の日本人がスパイ容疑で拘束されているというニュースについて書いた。
この事が一体、何なのかについて、一昨日、ご紹介した石平さん以上の解説をしてくれた新聞記事はない。
10月22日付の産経新聞、石平のChina Watchとして定期掲載されているコーナーからである。
題字以外の黒字強調は私。
「スパイ容疑」の疑心暗鬼。
今月11日、日本人女性が「スパイ」の疑いで、中国上海で拘束されていることが新たに分かった。
今年、中国で同じ容疑で拘束されたり、逮捕されたりした日本人の数はこれで4人となった。
かけられた「スパイ容疑」はそれぞれだが、問題はむしろ、今年に入って日本人への「スパイ狩り」が急速に増えた背後に何があったのか、である。
理由の一つは、昨年11月に中国で「反スパイ法」が成立したことがあろう。
同法のスパイ行為の定義を定めた38条に「(5)その他のスパイ活動を行うこと」があるが、問題はまさにこれだ。
この場合の「その他」はまったく無制限なもので、いかなる拡大解釈も許してしまう危険な条文だからである。
つまり、中国政府当局が「それがスパイ行為だ」と判定さえすれば、どんなことでも「スパイ行為」だと見なされる可能性がある。
このようないいかげんな「反スパイ法」が出来上がった背景には、習近平国家主席が昨年4月あたりから唱え始めた「総体的国家安全観」というものがある。
昨年4月15日に新設された中国中央国家安全委員会の初会議で、委員会のトップにおさまった習主席は「重要講話」を行い、「総体的国家安全観」という耳新しい概念を持ち出した。
一般的に「国家安全」とは「外部からの軍事的脅威に対する国家の安全」という意味合いで理解されることが多いが、習主席のいう「総体的国家安全」はそれとは異なる。
この稿続く。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください