社内の空気を読んで捏造する新聞記者という職業— 朝日新聞で実際に起きていた「異常体験」—

新聞記者はなぜ信頼を失ったのか。
米国調査で「なりたくない職業」の最下位に挙げられた新聞記者という職業の実態と、元朝日新聞幹部の証言によって明らかになる、社内空気優先・事実軽視の報道体質を検証する。

前章で指摘した彼らのために、世界のために、ある個所をご紹介する。
2016-12-23
前章で指摘した彼らのために、世界のために、ある個所をご紹介する。
永江潔氏の論文からである。
社内の空気を読んで捏造。
アメリカ人が就きたくない職業の筆頭は新聞記者―経済誌「Forbes」(日本版)の無料配信記事にそうあった。
米求人情報サイト「キャリアキャスト」社の2016年の調査結果だという。
2015年も記者が最低だった。
展望がないというのだ。
調査方法がもっと分かると良かったが、独り作業的職業が多いのは興味深い。
実際、記者稼業は不人気度9位のタクシー運転手に似ている。
客がいないか鵜の目鷹の目で視線を歩道に走らす運転手のように、記者もネタを探して歩く。
遠く離れた行き先を言う上客が稀なように、上ネタも滅多にない。
ただ、そんな運転手記者の目に映る会社の風情というのもある。
山本七平氏にあやかれば、以下は「私の中の朝日新聞」「一記者の見た朝日新聞社」「ある異常体験者の偏見」となろうか。
割り引いてお読みいただきたい。
月刊誌「WILL」2016年9月号に、「週刊朝日」元編集長の川村二郎さんがこんな朝日体験を書かれていた(メディア時評。「朝日新聞は『君が代』に謝罪しろ」)。
「国旗・国歌法」ができる1999年のことだという。
その頃、朝日には「日の丸」と「君が代」に反対する有名人の意見が来る日も来る日も載り、川村さんは社外の知人から「紙面の作り方がどうかしていませんか」と言われて、「グーの音も出ない」でいた。
そんな或る日、「海外の大会で、『君が代』が始まると、席を立つ観客が多い」という、Y編集委員の署名記事が載った。
その記事なら私も覚えている。
川村さんは「あれって、本当かよ」とY編集委員に聞いた。
海外でのスポーツ大会はテレビでよく見るのに、そんなシーンは見たことがなかったからだ。
時評は、こう続く。
「すると、こういう答えが返ってきた。『ウソですよ。だけど、今の社内の空気を考えたら、ああいうふうに書いておく方がいいんですよ』。あまりのことに、言葉を失った」
編集委員は、朝日の顔である。
「ショックだった」と川村さんは記す。
Y編集委員の話に比べると救われる、が、私にもこんなことがあった。
リクルート事件を追っていた1988年、朝日が宮沢喜一蔵相にも未公開株が渡っていたと特報した。
後略。
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