「銃を執り、中国人民とともに闘う」と咆哮した平和主義者— メディアの忖度と出来レース —
長谷川煕・永江潔共著『こんな朝日新聞に誰がした』からの一節を通じ、メディアが「空気」を忖度して追わなかった事実と、その後に連なる出来レース的展開を検証する。朝鮮学校報道、UNESCO勧告、ヘイトスピーチ法制までの連鎖を問い直す。
「銃を執り、中国人民とともに闘う」と咆哮した平和主義者
2016-12-25
NHKの社員たちや沖縄の二紙の社員たち、沖縄の二紙を購読している沖縄県人の全てが購読しなければならない本が、長谷川煕氏と永江潔氏の共著である「こんな朝日新聞に誰がした」WAC BUNCO、920円、2016年12月17日初版発行、である。
彼等にこそ必読の書である。
それも喫緊の課題だ。
何故なら、彼らが犯している罪に気づく唯一の方策だろうと私は確信するからである。
彼らのために、世界のために、ある文節をご紹介する。
永江潔氏の論文からである。
「銃を執り、中国人民とともに闘う」と咆哮した平和主義者。
もっとも、人のことなど言えた義理でない。
ウソは書かなかったが、「世間や社内の空気」を忖度し、追おうともしなかった事柄が一方ならずある。
90年代半ば、元Chongryon活動家の知人が友人に会わせてくれようとした件もそうだった。
その頃、日朝間で何か問題があると、朝鮮学校に通う女生徒の制服チマチョゴリがナイフで切られる事件が続いていた。
或る時、知人が吹っ切れたように話し始めた。
「あんなことはもうやめないといけませんよ。自分の娘を使っての自作自演なんです。娘の親は総連で私の隣にいた男です。北で何かあると、その男の娘らの服が切られる。朝日にしか載らないが、書いている記者も私は知っている。ゆうべ友人に電話しました。『娘さんがかわいそうだ』と。彼は『やめる』と約束しました。会いますか?」。
「いや、結構です」と即答した。
掲載をめぐって衝突すれば社を辞めることになるのも見えている。
動悸は続いたが、悲しすぎる素材で、書かないことに対する抵抗は幸い薄かった。
それから二十余年。
その間、日朝の間には拉致という途方もない事件が明るみに出たが、朝鮮学校女生徒の制服が切られるという記事は見ずに済んでいる。
この稿続く。
私の読者は、皆、私の論文を思い出すはずだ。
日本人の大半が全く知らない団体が何故か朝鮮学校の門前に集結して、拡声器で罵倒語を連発する。
有田某などの民主党代議士が現れる。
UNESCOに、いわゆる人権派弁護士がご注進する。
件の女性弁護士二人が主役なのだろう。
やがてUNESCOが日本に人権勧告する。
この件はヘイトスピーチ法案にまで行きついたわけだが。
この話は出来レースではないかとの私の指摘は、どうやら、これまた100%正しかったようである事を。