朝日の思想的振幅と戦後日本の左傾—変わりゆく価値観の衝突
戦後日本に広がった左翼的思想風土と朝日新聞・NHKの報道姿勢を検証。憲法改正論議とともに台頭する新たな価値観との衝突を通して、日本の言論空間の変化を考察する。
左から右へ、右から左へ、朝日のぶれ幅は大きい。
2018-01-23
以下は前章の続きである。
左から右へ、右から左へ、朝日のぶれ幅は大きい。
もっとも、戦後の日本には朝日だけでなく、全体的に左翼思想が蔓延した。
東大名誉教授で日本近代史研究を牽引してきた伊藤隆氏は『歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想』(中公新書)で振り返っている。
オーラル・ヒストリーを書くために取材を重ねたが、「自民党の代議士の中にも、大企業の役員の中にも、共産主義に対するコンプレックスを持ち続けている人がいる事に驚かされて来た」と。
この左翼、共産主義的風土の中で、朝日は力を発揮した。
そして朝日に言える多くのことはNHKにも当てはまる。
だが、いまそのような左翼的観念を打ち破る価値感が勢いを得つつある。
憲法改正を含めて、その先端に立つのが安倍首相である。
朝日もNHKもそうした新しい動きに耐えられない思いなのではないか。
自分たちと異なる考え方を有する首相を生理的に受け入れられず、左翼リベラルの観念の枠を守ろうと必死に反発しているのではないか。
この稿続く。