「太平洋戦争」と「大東亜戦争」—言葉が形づくる戦後日本の歴史認識
「大東亜戦争」と「太平洋戦争」という呼称の違いを通じ、GHQのWGIPが日本の歴史認識と言語に与えた影響を考察。戦後日本の言論空間と記憶の形成を読み解く。
私が先ほど、「大東亜戦争」という言葉を使ったことに違和感を覚えた人も多いと思います。
2018-01-25
以下は前章の続きである。
私が先ほど、「大東亜戦争」という言葉を使ったことに違和感を覚えた人も多いと思います。
「そこはケント、太平洋戦争だろう」と。
実はそれこそが、GHQによるWGIPの一部です。
終戦まで、日本人は「太平洋戦争」という言葉を使っていません。
日本が戦争をしていたのは、中国大陸、東シナ海、南シナ海、フィリピン、インドシナ半島、インド半島、インドネシアなど、実に広範囲な陸地と海域であり、太平洋で行われた日米間の海戦は、日本が大東亜共栄圈の確立を目指して戦った大東亜戦争の一部に過ぎないのです。
GHQは、日本の戦争に立派な大義名分があったことを全否定しなければならないと考えました。
つまり、「大東亜共栄圈」などという構想は絵空事で、日本は自国の利益のためだけに、東南アジアの植民地を奪おうとして米英と戦ったのだと信じさせたかったのです。
そのような意図があったから、メディアに「大東亜戦争」という言葉の使用を禁じて、「太平洋戦争」と言わせたのです。
日本のメディアは今でも、GHQの命令を頑なに守っています。
保守の代表と言える産経新聞ですら通常は太平洋戦争と記述します。
しかし、靖国神社に祀られたご英霊に「太平洋戦争」という言葉は通じないかもしれないので、参拝のときは注意してください。
この稿続く。