日韓合意と歴史問題の再燃—繰り返される謝罪外交の帰結

山際澄夫は、慰安婦問題をめぐる日韓合意後も韓国が問題を蒸し返している現状を批判する。
その背景には、日本が繰り返してきた謝罪と譲歩の外交姿勢があると指摘。
日韓関係と歴史問題の構造的課題を論じる

問題は、何度もウソの歴史を蒸し返す韓国や中国に、その場しのぎの反省と謝罪を繰り返してきた
2018-01-29
以下は月刊誌HANADA今月号の巻頭に掲載されている山際澄夫氏の連載コラムからである。

見出し以外の文中強調は私。

日韓合意という「悪魔の囁き」
日韓関係がややこしいことになった。
韓国の文在寅大統領が慰安婦問題を蒸し返し、再び日本側に「心からの謝罪」を求めてきたからである。
二年前の日韓合意は、慰安婦問題を文字どおり「最終的かつ不可逆的に解決」するためのものではなかったのか。
それをなかったことにする言動が受け入れられるはずはない。
文大統領は同時に、日本と「真の友人になりたい」とも語ったが、両国間の公式合意を一方的に踏みにじっておいてそれはない。
しかもこの合意は、どう見ても日本側が韓国に譲歩する形で行われた。
安倍首相の元慰安婦に対する謝罪も、十億円の“償い金”の税金からの拠出も、韓国側の要求に応えたものだ。
特に税金からの拠出は、慰安婦問題に対する日本の国家としての責任を明確にしたもので、韓国は日本が民主党政権のときから要求していた。
このため、日本側の非を繰り返し追及してきたあの朝日新聞でさえ、合意を〈日韓関係の歴史的進展〉と大絶賛したほどだった。
それだけに、ここにきての韓国の手のひら返しに、日本の外交当局からは「日韓関係は破綻」「もう放っておくしかない」との激しい声が噴出しているという。
ネット上には日韓断交の要求も溢れる。
だが、北朝鮮情勢が緊迫するさなかにとれる対応には限りがあるし、日本側の怒りも額面どおりには受け取れない。
合意後も慰安婦像が増え続けたように、初めからこうなることはある程度予想されたし、そういう意味では、文大統領の爆弾発言も現状を追認しただけとも言えるからだ。
それにしてもなぜ、毎度毎度こうなるのか。
問題は、何度もウソの歴史を蒸し返す韓国や中国に、その場しのぎの反省と謝罪を繰り返してきた日本外交にもある。
韓国や中国は、日本に対しては何をしてもいいと思っている。
だが、そう思い込ませているのは、優柔不断な対応に終始してきた日本なのである。
慰安婦問題もその例外ではない。
慰安婦は戦時の追軍売春婦で、当時は合法だった。
また、請求権の問題は日韓協定で「完全かつ最終的に解決」した。
日本は余裕があったわけではない。
しかし、敗戦後の苦しい財政のなかから当時の韓国の国家予算の二年分以上もの援助を供与することで、韓国との国交を樹立したのだった。
この稿続く。

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