池江璃花子さんの闘病に寄せて。同じ病を経験した私だから分かる、その苦しみと希望。
池江璃花子さんの闘病の言葉に接し、2001年に同じ病で7か月入院した体験を持つ筆者が、その苦しみの深さと回復への確かな道筋を綴る。
抗がん剤治療の副作用が最も強く現れる時期の壮絶さと、その先にある寛解への希望を、自身の体験と血液内科医の解説を交えて記録した文章である。
白血病と闘う全ての人に向けた、実感のこもった励ましと証言の記録でもある。
2019-03-07
私は2001年5月に、突然、池江さんと全く同じ病気にかかって7ヵ月も入院生活を送ったから、彼女の時間の全て、症状の全てが分かる。
「思ってたより、数十倍、数百倍、数千倍しんどいです。
三日間以上ご飯も食べれてない日が続いてます。
でも負けたくない。」
昨夜NHKで7時のニュースを見ていた視聴者は皆、上記の池江璃花子さんのツイッターを目にしたはずである。
私は2001年5月に、突然、池江さんと全く同じ病気にかかって7ヵ月も入院生活を送ったから、彼女の時間の全て、症状の全てが分かる。
私の場合は池江さんとは逆に、第1回目は本当に薬の効き目が悪かった。
それで逆に副作用がとても少なかったのですが、その分、入院生活が長くなった。
彼女の場合は第1回目から強烈に効いているわけです。
その結果として副作用も強烈に出ている。
その事は彼女の場合は、今は一番大変だけれど、私よりも完全寛解は思い切り早いはず。
池江さん、あなたは世界一のスイマーであるだけではなく、人間性も世界一である事は日本中が、否、世界が知っています。
血液内科医の中村ゆきつぐさんが、日本国民を代表して彼女のツイートに答えています。
以前書いた記事には書いていませんが、抗がん剤を数日投与した後10日前後で白血病細胞も正常な白血球も体からみえなくなります。
治療内容は不明なのでこれも想像になってしまうのですが、メニューはHyperCVAD?
今、治療開始から20日前後と一般的にナディアと呼ばれる時期、副作用が一番出やすい時期です。
感染に伴う発熱、嘔気を含む食欲低下、口内炎による痛みなどの辛い副作用がこの時期出現しやすく、痛みなどから水を飲むことも辛くなる時もあります。
人によっては副作用がほとんど出ないこともあるのでわざと前回は書かなかったのですが、残念ながら池江さんには出てしまったようです。
ただこの時期を通り抜けると正常細胞が立ち上がり、ほぼ健康な体、寛解状態に入ります。
多分主治医も説明しているでしょうが、今が底で後数日で元気になってきます。
辛いけれど必ずよくなりますので耐えてください。
心が折れてしまいそうになっていると思いますが、あなたの体は負けません、そして白血病はよくなります。
そして別の白血病の患者さんへ。
このように辛い副作用に悩まされる時はありますが、必ずその副作用はなくなり、その状況を乗り越えて寛解、そして治癒に向かいます。
恐れないで前を向いていきましょう。