60万人をギロチンにかけた国に、日本の死刑制度を偉そうに語る資格はない
日本の死刑執行を残酷だと批判する欧米メディアの言説に対し、その歴史と実態を踏まえて鋭く問い返す。
尾崎秀実、ゾルゲ、麻原彰晃の執行手順を起点に、米国やフランスの死刑観、さらには革命の名のもとに大量処刑を行った歴史を照射し、日本人の死生観の深層を描く一文である。
2019-04-05
だいたい革命とかいって60万人もギロチンで処刑して喜んだ国に、偉そうに言われたくない。
彼の死刑はその年の11月7日、ロシア革命記念日に行われた。
共産主義に生きた者への心ばかりの気遣いだった。
と題して、2018-07-27に発信した章を再発信する。
以下は前章の続きである。
彼の死刑はその年の11月7日、ロシア革命記念日に行われた。
共産主義に生きた者への心ばかりの気遣いだった。
記録によると午前7時の朝食後、妻宛ての葉書を認めて独房に戻ったところで執行を告げられた。
絶命は午前8時51分だった。
ゾルゲも少し遅れて同じ場所で執行された。
東京拘置所で先日、処刑された麻原彰晃も70年前の尾崎秀実と同じ手順だった。
朝食後に刑の執行を告げられている。
この「朝に通告し、即座に執行」について米CNNや仏紙レゼコーは、「家族や弁護士にも通告せず、本人にも執行直前に初めて伝えた。
本人にも家族にも精神的圧迫を与え、きわめて残忍」と批判する。
じゃあ米国はどんなやり方か。
通常は執行1か月前に通告し、死刑囚は処刑場に移送される。
以後、執行日まで毎日寝られない日を過ごす。
その間の呼び方は「デッドマン」。
こっちの方がよほど残酷に思える。
執行前日は家族との対面も許され、最後の晩餐には好物を注文できる。
前にサンクェンティンを取材したら「ステーキとかプライムリブを頼む者がいるけど誰も食べない。
水だけやたら飲む」そうだ。
仏フィガロ紙は「日本人が死刑を肯定し、廃止論が起きていない」ことをやたら不思議がる。
それは昔、スイス公使アンベールが言っていた。
東北地震で2万人が死に、御嶽山の噴火で63人が死に、豪雨の西日本で200人が死ぬ。
日本の子供は世の無常を詠ういろは歌で育つ。
罪びとが償いの場を与えられるのは、むしろ好ましい終わり方と思っている。
だいたい革命とかいって60万人もギロチンで処刑して喜んだ国に、偉そうに言われたくない。
38人同時処刑を喜ぶ米国も同じ。
死刑くらいで俄か文明国気取りはみっともない。