日教組の衰退に安心してはならない―その菌は民主党と文科省の深部に残っている―
日教組の表面的な衰退をもって、日本の教育と政治が正常化したと考えるのは危険である。
親ソ連、親中国、親北朝鮮という思想は形を変え、民主党や文部科学省の内部へと潜り込み、日本の教育政策と国家の根幹になお深い影響を及ぼしている。
本稿は、日教組の歴史、政治浸透、ゆとり教育の背景を通して、その残存する危険性を鋭く問う。
2019-05-30
ソ連万歳という姿は目につかなくなったが、これはデキモノが消えただけのようなもので、その菌は深く残っている。
悪質なものは民主党に入り込み、文部科学省にも入り込んでいる。
以下は前章の続きである。
ジリ貧「日教組」に安心してはいけない
昭和22年、1947年、6月には日教組、日本教職員組合、ができた。
先ほど述べたように、まともな教師が教職追放されて、そのあとを左翼が埋めたため、日教組にも当然、左翼が多い。
日教組のなかには主流派と言われる社会党系と、反主流派と言われる共産党系など、いろいろな派閥があった。
しかし、どちらにしても、親ソ連、親中国、親北朝鮮である。
その日教組は、管理職を敵にする方向に持っていくことに成功する。
日教組ができた当初は、校長、教頭も組合員だった。
それをILO、国際労働機関、などに訴えて、組合に入れないようにした。
そして、教職員組合が日の丸・君が代の扱いをはじめ、すべてを決めることにし、それを押さえようとする校長や教頭は排除するという管理職敵視政策を確立したのである。
また、日教組のなかには組合専従という人が出てきた。
最初のうちは、教職員が2年か3年、組合活動をし、その間は授業をしないが、また教職に戻ってくるというようなシステムだった。
しかし、それが次第に専従になってきたのである。
この人たちは教員ではあったが、教員でなくなるわけだ。
すると、それを踏み台にして社会党員などになり、政治活動をするようになる。
そうして、日教組は左翼政治家の苗代になった。
そして、政治に向かった者は日本民主教育政治連盟を作る。
そこから代議士になろうとした。
日教組の元議長で、槙枝元文という人がいる。
私は槙枝さんと対談したことがあるが、戦前にだけあった青年師範学校を出た方で、考え方は私と違っていたが、感じのいい方だった。
戦争中は軍隊に入り、憲兵だったらしい。
憲兵というのは、兵士のなかから能力抜群の者だけが選ばれるのである。
槙枝さんは日教組が一番盛んな頃の議長で、総評の議長にまでなった。
北朝鮮に行き、金日成主席に会って勲章をもらうくらい、北朝鮮の体制を賛美した人だ。
日中技能者交流センター理事長や、朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会議長なども務められた。
槙枝さんと話した時に南京問題について訊いたら、「占領後に時間をかけてたくさん殺したのじゃないですか」というようなことを言っていた。
憲兵であった人なら、そんな大量虐殺計画を日本軍が持つわけがないことを知っていたはずなので、「おかしなことを言うものだ」と思った記憶がある。
槙枝さんが議長だった時代の日教組は組合主義で、統一ストをめったやたらとやらせ、教育現場を放り出すこともあった。
しかしその後、法律が変わったこともあって、そうそうストばかりやってはいられない状況になった。
ソ連解体後、急速に日教組は力を失っていった。
中国を賛美しようとしても、いつの間にか中国は日本より格差の激しい反社会主義的社会主義国になり、北朝鮮は極端な独裁世襲国家で、国民は命がけで逃げ出すし、逃げることのできない多数の者が餓死していると報じられている。
だから、親ソ連、親中国、親北朝鮮の方針も消えつつある。
では彼らはいまどうしているかといえば、民主党に潜り込んでいる。
だから、民主党の支持団体の有力なものの一つがおかしいということに気づかなければならない。
日の丸・君が代に関しては法律化したし、公立学校ではこれに関する反対運動は取り締まることになった。
正常化に向かって大きく進んでいると言える。
しかし、これからもまだ安心してはいけない。
日教組というわかりやすい形でのソ連万歳という姿は目につかなくなったが、これはデキモノが消えただけのようなもので、その菌は深く残っている。
悪質なものは民主党に入り込み、文部科学省にも入り込んでいる。
文科省で「ゆとり教育」を進めたのは、左翼が反政府運動をしていても駄目だと気づき、政府のなかに入ろうと思い立ったと自ら言っているような人たちだった。
これは重大な事態である。
こういう人たちが推進した「ゆとり教育」のために、日本人の子供の学力が著しく低下したのは、多くの人が指摘しているとおりだ。
日教組の力が弱くなったからといって安心してはいけない。
その陰では、いつでも息を吹き返そうとしている勢力がいることを忘れてはならないのである。
この稿続く。