日本は朝鮮に人頭税も塩税も課さなかった。—欧米の植民地支配と対比して問う朝鮮統治の実像—
2019年6月28日執筆。
本稿は、20世紀初頭のアジアにおける欧米列強の植民地支配の実態を示しつつ、日本による朝鮮統治が欧米型植民地支配とは本質的に異なっていたと論じる。
フランス領インドシナやインド、蘭印、ビルマの事例を引きながら、人頭税、塩税、阿片専売、低識字率、徹底弾圧といった欧米支配の特徴を挙げ、朝鮮における鉄道敷設、電化、学校建設、識字率向上などとの対比を通じて、朝日新聞の歴史描写を厳しく批判する文章である。
2019-06-28
日本は朝鮮に人頭税も塩税も課さなかった。
所得税も本土の7分の1におさえた。
刑務所の代わりに鉄道を敷き、電気を通し、学校を建て、識字率は90%を超えた
第5章 ビルマ・真珠湾
白い人が仕掛けた黒い罠
残らず処刑台に送れ
20世紀に入った時点でアジアは日本、タイ、支那を除いて列強の植民地として分配されていた。
朝日新聞によれば日本も台湾、朝鮮を「植民地」にしたことにしている。
確かにさきの大戦のカイロ官言には「奴隷的状態の朝鮮半島」とあるが、これは創り過ぎだ。
植民地とは人頭税、酒税、塩税を課し、識字率を抑え、宗主国への抵抗は徹底鎮圧という形がある。
単純に言えば一つの国をまるごと奴隷農場にすることを植民地と言った。
例えば仏印では前記の税のほか結婚、葬式、引っ越しも課税し、本国では法で禁止されている阿片を専売(regi opium)にしてすべての村に割り当てた。
金を稼ぐためなら売人もやる。
これがフランス人の植民地観だ。
識字率は一%強。
学校は建てないが刑務所はすべての街に建てた。
有名な監獄島プーロコンドールは植民地化してすぐの19世紀末にもう作っている。
この監獄島はベトナム戦争当時まで現役で使われ、通称「虎の檻」と呼ばれた。
日本は朝鮮に人頭税も塩税も課さなかった。
所得税も本土の7分の1におさえた。
刑務所の代わりに鉄道を敷き、電気を通し、学校を建て、識字率は90%を超えた。
今にして思えば日本も無駄なことをしたものだが、朝日新聞はこんな朝鮮統治をさも欧米の言う植民地のように描き、逆に仏印は天国だった風に書く。
真実など糞喰らえ、という断固さはゆるぎないが、それなら新聞を名乗るのはやめた方がいい。
そういう欧米の植民地で1930年代初頭、宗主国への反抗が一斉に起きた。
インドではガンジーがあの「塩の行進」をやった。
参加したインド人の列は50キロもの長さになった。
植民地税の代名詞でもある塩税への抗議で、英政府はガンジーを投獄し、彼を支える国民会議派を非合法化した。
仏印では越南光復会のグエン・タイホク率いる六百人がイエンバイの仏軍基地を襲撃し、白人兵六人を殺害した。
仏側は狙撃では世界一のセネガル兵を出動させ、片っ端から殺していって最後に残ったタイホクら十三人をギロチンで処刑した。
越南光復会は日本に学んだ潘佩珠が指導する民族派組織で、仏政府はテロ集団として弾圧していた。
蘭印ではオランダ海軍の駆逐艦「セーブン・プロフェンシン」が植民地支配に抵抗する住民に奪われた。
そしてビルマではサヤサンの反乱が起きた。
この稿続く。