フェミニストらの横暴を許すな…100%嘘の告発…話が次々と変遷…謝罪しない上野千鶴子
2023年01月12日
以下は発売中の月刊誌「正論」2月号、特集…空気に流されない、に、フェミニストらの横暴を許すな、と題して掲載されている群馬県草津町長黒岩信忠氏の論文からである。
黒岩氏に信じがたい災難を与えた町議の女性もcolabo代表の女性と同様に真正な日本人ではない。
本稿を読んだ読者は、誰もが、「底しれぬ悪」と「まことしやかな嘘」の国のDNAを持った人間以外にはあり得ない態様であると確信するはずである。
自虐史観、似非モラリズム、夜郎自大、唯我独尊、ありとあらゆる事において日本を侮蔑する態様、朝日新聞の論説で出来上がっている頭脳、そのような頭脳の持ち主達が東大教授になっている現実はホラー映画以上の怪談である。
中国の「底知れぬ悪」と「まことしやかな嘘」に匹敵する、GHQのウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(War Guilt Information Program)に依って洗脳された頭脳から繰り出されて来た似非モラリズム、おためごかしの偽善が、醜悪にして悪辣な事象を引き起こして来た事の貴重な記録であり、証言である。
2014年8月まで、朝日新聞が日本を支配して来た事が生み出した、最も醜悪な事例でもある。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
特にニューヨークタイムズ紙や英国のガーディアン紙の記者達は必読である。
活字の読める国民は全員が最寄りの書店に購読に向かわなければならない。
何しろ、このような本物の論文・記事が満載されていながら950円なのだから。
群馬県草津町は日本一の自然湧出量を誇る草津温泉があり、歴史ある観光の町です。
町民憲章に「歩み入る者にやすらぎを 去りゆく人にしあわせを」と掲げる、人口7000人に満たない小さな町ですが、町民は温泉と温泉を愛してくださる観光客を大切にしながら穏やかな暮らしを営んできました。
ですが令和元年11月以来、わが草津町は理不尽な大事件に見舞われたのです。
発端は私が白昼の町長室で、女性町議と肉体関係を持ったーとする虚偽内容の電子書籍が出版されたことでした。
女性町議の主張はやがて私に「レイプされた」に変わり、事実無根の冤罪がかけられてしまったのです。
私はもちろん他の町議も町民も疑惑を払拭しようと力を尽くしましたが、今度はこれが、フェミニストや女性学を奉じる大学教授らによって「女性の勇気ある告発を封じるのは人権侵害である」「セカンドレイプの町、草津」などと批判されました。
捜査当局の尽力の末、令和4年10月31日、この女性町議は失職後、名誉棄損と虚偽告訴の両罪で裁判所に在宅起訴されました。
裁判はこれからですが、無実を晴らす私たちの取り組みは節目を迎えたといえます。
本稿では私たちの町を襲った出来事を報告し、私たちが味わった悔しさを多くの人に知ってもらいたいと願っています。
100%嘘の告発
問題の電子書籍は、飯塚玲児氏というライターが自費出版した『草津温泉 漆黒の闇5』です。
草津町には「時間湯」と呼ばれる、伝統的な湯治があります。
その指導役として「湯長(ゆちょう)」という責任者がいたのですが、活動や運営に不明朗さが指摘されており、町として廃止を決断しました。
この本は廃止を徹底批判する告発本でした。
この女性町議も「時間湯」の存続を訴えている一人でした。
今にして思えば、今回の騒動は湯長制の廃止に伴って権益を失った勢力が私の失脚を狙って画策した”事件”なのだろうと考えています。
書籍の紹介文には「草津町長が町長室で不適切な関係?!女性議員が真相を激白!これ以上、草津の女を虐げないで!」とありました。
目を疑いました。
2015(平成27)年1月8日の午前中、町役場にある町長室に町議だった新井祥子氏が訪ねてきて、私が性交渉を迫った旨記されているのです。
新井氏が飯塚氏に宛てた手紙も書籍には引用されており、「町長と肉体関係を持ちました」と明記されていました。
100%嘘で固められた作り話です。
平成27年当時、私と新井氏は町議と町長であること以外に何の関係もありませんでした。
事件発生の日とされる同年1月8日に新井氏とのアポイントなどもありません。
ただ、当時の副町長と私用で午前10時にアポイントをとっていたらしく、面会した副町長と一緒に町長室に入室し、そこで15分、雑談程度の会話を交わしたに過ぎません。
無論、新井氏に指一本触れてなどいません。
町長室の扉はいつも開き放しです。
職員の人事関係、租税関係の打ち合わせなどではドアを閉めることはありますが、原則開けています。
女性の来訪時には誤解がないよう特に気を遣っていましたし、性行為などできるはずなどないのです。
それに新井氏が10時から11時の問、町長室にいたという記述自体、腑に落ちない話でした。
毎年、この時間帯はアポイント無しの年始の来訪客の対応に追われます。
仕事始めで職員との打ち合わせも次々入る時期です。
しかも町長室はガラス張りで草津町交番や商工会館から中の様子が丸見えです。
草津町は二つの活火山を身近に抱えています。
町長室はいざというときの陣頭指揮の拠点で密室にはしませんし、打ち合わせ中でも職員はノックとともに入ってきます。
隣には応接室、副町長室、総務課があっていかがわしい行為などあれば、誰もが気づきます。
時間的にも物理的にも絶対に不可能です。
荒唐無稽にも限度があります。
私は驚きとともに耐え難い怒りを覚えました。
同時に「これは、ただじゃ済まない大変な騒ぎになる」とも思いました。
そこで直ちに隣町にある駻馬県警長野原署に連絡し、被害届を出しました。
同時につきあいのあった新聞記者にも自分から連絡を取りました。
顧問弁護士にも直ちに法的手続きを依頼し、後に新井氏を相手取って民事訴訟も提起しました。
町民には新聞折り込みで知らせました。
そして議会にも連絡をとりました。
私自身の名誉や信用が傷つけられたことも問題ですが、町役場という公の施設で、公職の地位にある町長が勤務時間中に同じ公職者の町議に町長室で性交渉を強制していたーとなると、私個人の問題では決して済まされません。
なぜ、こんなデタラメを公にしたのか。
町としても議会としても質さなければならない。
早速、議会では新井氏に説明を求める全員協議会が開催されました。
話が次々と変遷
全員協議会に出席した新井氏は「町長室にて黒岩信忠町長と肉体関係を持ちました。以上のことを、深く反省し、告白します」と言いました。
実は新井氏の説明はこの後、場面に応じて次々と変遷していきます。
電子書籍では「黒岩町長を本当に好きになってしまった。町長室で二人きりになった時、私の気持ちが通じた時には本当に嬉しかった」などと書かれていました。
のちに新井氏は仲間の議員とともに私への町長不信任案を提出しますが、その時は「町長と肉体関係を持ったのは事実です」となり、さらに「私(新井氏)以外にも数名の性的被害を受けた女性がいる」と突然本会議場で発言したこともありました。
私が「どこの誰か?いつのことか?」と問いただしても「プライバシーの侵害になるので言えない」。
こう言って中身を明かさないのです。
令和2年12月の日本外国特派員協会で行った記者会見の際には、「黒岩町長が私をレイプしたことは事実です」と言いました。
この時は「草津町では女性はモノ扱い、女性は権力者の愛人になれば湯畑周辺で店を持たせてもらえる」とも話しました。
町長室で関係を持つことなど物理的に不可能と追及されると、「町長が部屋の模様替えをした」とありもしない嘘を平気で口にしました。
「レイプされた」と言いながら自分で警察に相談し、被害届を出す、といったことはやっていません。
「警察は信用できない。裁判で全てを明らかにする」と言っていましたが、そもそも係争中の裁判は私が新井氏の責任追及で提起した訴訟です。
新井氏が性被害に遭ったという話が真実ならば、自分から刑事告発でも民事訴訟でも起こすべき話でしょう。
ですが、それは一切ありません。
そのつもりもないようです。
地元町民の新井氏への不信感、反感は高まっていき、新井氏の話は信憑性を失っていきました。
そして新井氏が町内に居住実態がなかったことが発覚すると、町民からはリコールが提起されました。
圧倒的多数で新井氏は失職してしまったのです。
令和3年12月になって新井氏はようやく私を刑事告訴しました。
その時は性交渉が伴わない「強制わいせつ」に話が変わっていました。
《2015年1月8日午前10時過ぎ頃、草津町役場3階の町長室内において、黒岩町長が新井に接吻し服の上から乳房を触った上、床に倒れ込んだ新井の服を捲り上げて乳房を直接触りさらにスカートを捲り上げて新井の下着に手を入れてその陰部を触るなどしさらに下着をおろし新井の背後から黒岩の陰茎を新井の陰部に直接押し当てるなどした》
告訴後の記者会見でも話の変遷ぶりは追及されました。
この告訴状について前橋地検は数日のうちに不起訴とし、逆にこれが虚偽告訴罪で訴追される原因になりました。
謝罪しない上野千鶴子氏
騒ぎが起きてから、今に至るまで疑惑の払拭とともに苦しめられたことがあります。
それはまずフェミニストの議員や大学教授、識者と呼ばれる人たちが「女性が勇気を持ってした性被害の告発をみんなで潰そうとしている。草津町はセカンドレイプの町だ」などと町を批判し始めたことでした。
通常、性被害者は女性で加害者は男性です。
けれども、それをしたたかに利用したのが新井氏でした。
さらにそこヘー方的かつ何一つ証拠がないにもかかわらず、フェミニストの方々が女性差別やジェンダーを持ち込んだことによって事態がこじれていったと感じています。
もうひとつは、外国特派員協会での記者会見で新井氏の主張が世界中に発信されたことも町には深刻な打撃を与えました。
新井氏の主張は無条件に事実のごとき取り扱いを受けます。
ところが疑惑を払拭しようと悪戦苦闘している私たちは加害者のごとく見られ、隠蔽を図っているかのような報道があふれたのです。
SNSはもはや「ネットリンチ」とでもいうべき状況でした。
一方的に私を加害者に見立てた言説も多かった。
例えば東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は議会関係者が読む雑誌「地方議会人」令和3年5月号の巻頭言で次のような文章を書きました。
《極めつけは草津町の新井議員が町長のセクハラを公表したことで与党議員が立ち上がり、リコール運動を実施、新井祥子議員は失職した。やるべきことが間違っているであろう。最初に第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、事実の究明を行い、事実なら加害者を処分することだ、それなのに被害者を議会から追い出すとは本末転倒だ》
「事実なら加害者を処分することだ」とは一言ありますが、全体的に明らかに私が加害者であるとの前提で書かれた文章です。
直ちに雑誌側と上野氏に抗議文を送付しました。
ですが上野氏は「謝罪しない」の一点張りでした。
雑誌側は「軽率だった」と認めましたが、雑誌の記述に問題があったことは認めていません。
新井氏が虚偽告訴罪で訴追された今、上野氏は自らの記述をどう考えるのか、改めて抗議文を送って質したいと思っています。
全国フェミニスト議員連盟(共同代表、増田薫・千葉県松戸市議、前田佳子・東京都八王子市議)からは私や議長らに対して抗議文がありました。
(群馬県草津町議会は、「女性ひとり議会」です。新井祥子議員が町長による性被害を告発したことへの草津町議会の対応は「性被害を告発したこと自体を否定する」人権侵害だと私たちは考えます》
「性被害を告発したこと自体を否定する人権侵害」と言いますが、新井氏は矛盾を指摘しても無回答なのです。
それどころか、町長の不信任案を提出し”性被害”なる主張も取り下げていません。
議場で自分の主張の真実性について説明責任を果たすべきですが、それはなされない。
全国フェミニスト議員連盟は裁判中にもかかわらず、リコールが行われ、成立したことについてもやり玉にあげてこう抗議しています。
《裁判の日程は未定、警察の捜査も終わっていない中、客観的認定のないまま12月6日、住民投票が実施され解職賛成が2542票・反対208票で新井議員は失職しました。
町議会議長らが呼びかけ人となって動いたこの住民投票は、地方自治が想定した住民投票の趣旨から逸脱している、と私たちは考えます)
これもおかしな理屈です。
新井氏はこの時点で民事、刑事ともに訴訟提起や告発などの法的措置を自分からは一切採っていないのです。
仮に新井氏が自ら刑事告訴し、民事訴訟を提起し、判決が出ないうちに、リコールで解職させたというのならば、リコールの是非が問われたとしても一定の理は確かにあるかもしれない。
ですが新井氏はそれを何もしていません。
彼女が「裁判で明らかにする」と言っている裁判は私が提起したもので、仮処分申請の段階で裁判所は一定の事実関係を示し新井氏による名誉棄損を認定しているのです。
それにリコールはそもそも住民の発意で始まったものです、新井氏が「この町では女性は”モノ扱い”です」などと、草津に住む多くの女性を貶めていること、発言の矛盾点を議会で指摘されても説明責任を果たそうとしていないこと、居住実態にも疑義があって、法律に則って行われた正当な民主主義の手続きです。
「しんぶん赤旗」にはフラワーデモ群馬主催者代表の田嶋みづき氏による「町長から性暴力を受けたと告発したことでリコールとなり失職した新井祥子元草津町議、日本共産党の山田みどり中之条町議らが参加しました」「性暴力を訴えると排除される社会を変えよう」(一般社団法人Spring代表理事、山本潤氏)といったコメントが掲載されていました。
どれも私が加害者、新井氏は被害者だという前提に立ったものばかりです。
山本氏はSNSで「#レイプの町草津」というタグを広めた人物と言われていて、法務省の性犯罪に関する刑事法検討会の委員という要職にあるそうです。
作家の北原みのり氏は、朝日新聞が手掛ける「AERAdot.」に「町長にたとえ加害の事実がなかったとしても、この議会そのものが十分に性暴力でミソジニー(女性蔑視)だった」などと批判していました。
北原氏は、議場で「証拠を出せ」等と言われている光景を「性暴力的」などと評していました。
「新井祥子元草津町議を支援する会」なる会は「セカンドレイプ」という言葉を盛んに広めました。
レイプされた女性が、その後の裁判や関係者からの心無い冷笑、揶揄といった言動を浴びながらいっそう傷ついていく。
それははじめのレイプに匹敵するほどの人権侵害になり得るとして「セカンドレイプ」などと言われ、戒められています。
ですが、デマや虚偽、でっちあげなど、今回のような暴露話までが「勇気ある告発」などと称えられるとか、「セカンドレイプだ! 許せない」などとなってしまうのはおかしなことです。
それでは応分の主張すら封じられてしまいますし、冤罪があふれてしまうでしょう。
女性の権利を保護することに私自身は何の異論もありませんが、それは事実に根ざしたものでなければなりません。
女性の告発なら虚偽であっても許される道理などないはずです。
虚偽の告発が「女性の権利」の名のもとに正当なものとして扱われてしまえば、支えなければならないはずの真の性被害者にとって障害となってしまうでしょう。
ふだん、女性の権利擁護に敏感かつ意欲的なフェミニストの方々が、今の事態をどうとらえ、自分たちの言説をどう考えているのか。
説明を求めたいと思っています。
この稿続く。