毎日新聞は屑…毎日に倣ってはならない…毎日にはまともな記者などいないのだから。

毎日新聞は屑…毎日に倣ってはならない…毎日にはまともな記者などいないのだから。
2023年02月24日

以下は22日に発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江、村上、平野等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

毎日新聞は屑
米占領地、沖縄が間もなく返還されようという昭和47年春。 
先日、物故した社会党の横路孝弘が国会質問に立って「400万㌦の闇金が米国に支払われた」とそれを示す密約文書を振りかぎして政府を糺した。 
実際は占領を解く謝礼金で、有体に言えば沖縄買取り金の一部だった。 
世間も佐藤栄作も吃驚はしたが、ただ横路だってアルザスロレーヌくらいは知っていたと思う。 仏領時代はロレーヌと呼んだ領土は独が取るとロートリングンになる歴史を4度も繰り返してきた。
戦争で取られたら戦争でしか取り返せないものなのだ。 
沖縄も同じ。取り返すなら米国とまた一戦交えねばならない。 
それを僅かなカネで買い戻すのに成功した。 
背景には島民4人に1人が米軍に虐殺された深い傷跡があった。 
だから島民は「ハワイより素晴らしい沖縄」(ポール・キャラウェー)にするための都市計画も医療福祉も徹底して反発した。 
米国民にすると言えば大方の民は泣いて喜ぶ。 
喜ばない沖縄の民に米国は呆れ、かくて戦火なしの返還につながった。
横路はそれが分からなかった。 
一方、栄作は怒った。
誰が外交文書を盗み、領土買戻しの偉業を汚したのか。 
社会党はあれで口が軽い。
すぐに毎日新聞西山太吉の名が出てきた。 
手口もバレた。
太吉は外務省女性事務官と懇ろになって彼女に文書のコピーを持ち出させていた。 
女を口説いてネタを取るのは一概に悪いとは言えない。
問題はその先だ。 
太吉は特ダネを取りながらなぜか書かなかった。 
何週間も寝かせてから横路の許に持ち込んだ。
それで栄作を政権の座から引き摺り下ろそうとしたのは一目瞭然だった。 
太吉は記者の肩書を使って政局を作ろうとした。
毎日新聞が太吉擁護に言い立てた「国民の知る権利」はまったく的外れだった。 
おまけに太吉はネタ元の女性事務官の名を隠しもしなかった。
酷い話だ。 
この事件の二昔前、売春汚職があった。
廓を閉じる売春防止法阻止のために業者が自民党議員にカネをばらまいていた。 
折しも検察内部では馬場派と岸本派が対立していた。
岸本派の伊藤栄樹が「宇都宮徳馬を引っ張る」とガセネタを撒いた。 
馬場派の河井信太郎がそれを読売の立松和博記者に漏らし、読売はガセとは知らず派手に報じた。 検察は立松を逮捕し、馬場派からのリークを自供させようとした。
立松は頑としてネタ元を明かさず、のちに自殺した。 
太吉にはそんな記者の倫理はなかった。
外務省の女はすぐ逮捕された。 
女は太吉が酒で彼女を酔わせて犯し、その弱みに付け込んで文書を持ち出させていたことを明かした。 
太吉は情交後、埼玉に帰る女に500円札を渡したという。
それで駅までタクシーで行って地下鉄で帰れという意味だった。 
太吉は記者でもない、ただのケチな男だった。 
毎日新聞にはホントに碌な記者がいない。
例えば浅海一男だ。
この男は支那戦線で「向井、野田両少尉が百人斬りを競った」という与太記事を書いた。 
二人は戦後、それで戦犯とされ、処刑された。
決め手は浅海が「記事は事実」と嘘を繰り返したからだ。 
浅海は偽証の謝礼に廖承志から永住権と北京の豪邸を貰った。 
先日、首相秘書官が非公式会見で同性婚を素直に気持ち悪いと語った。 
この種の会見ではメモすら禁止だ。書いても「官邸筋」とかぼかす。 
だからルールを弁(わきま)えない外人記者は入れない。 
そんな場で本人が「オフレコ」と言ったら「何も書かない」のが約束だ。 
しかしそこに毎日の記者がいた。
秘書官に鎌をかけ、乗せて語らせ、ばっさり実名報道した。 
他紙も「言ってはならぬこと」とか後追いしたが毎日に倣ってはならない。 
毎日にはまともな記者などいないのだから。

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