ロシアと中国は中世からよみがえった化け物である――権威主義国家と日本に迫る危機
2020年1月4日発信。産経新聞「編集委員からのひとこと」より、佐々木類氏と長戸雅子氏の文章を紹介。プーチン大統領の「自由主義は時代遅れだ」とする発言を受け、ロシアや中国の権威主義と個人崇拝を批判し、日本が内憂外患の中で危機を直視すべきだと論じる。さらに、ドイツ再統一と朝鮮半島の違いを通じて、中国という強権国家の存在を指摘する。
2020-01-04
権威主義や個人崇拝を恥じないロシアや中国こそ、中世からよみがえった化け物である。
以下は1月3日の産経新聞の「編集委員からのひとこと」の中からである。
佐々木類
ロシアのプーチン大統領が英紙のインタビューに「自由主義は時代遅れだ」と言った。
権威主義や個人崇拝を恥じないロシアや中国こそ、中世からよみがえった化け物である。
だが、独裁国家における意思決定のスピード感は、自由で民主的な国家のそれをはるかに凌駕する。
過小評価は禁物だ。
内憂外患の日本に迫り来る危機を感じられるかどうか。
ノアは「雨の降る前」に箱船を造ったことを想起したい。
長戸雅子
ドイツの再統一からはや30年。
分断国家がひとつになったきしみはまだ残るが、朝鮮半島に目を転じると、ドイツ型の統一はその気配すら見えない。
ドイツにあって朝鮮半島にないものの一つが民間レベルでの両国民の継続的な交流、情報だった。
しかし、ここは朝鮮半島にはあってドイツにはなかったものを考える方が重要かもしれない。
ドイツには民族同士の戦争がなかった。
何より隣に中国のような強権国家がなかった。