日米安保60年が問いかける日本の覚悟――敵に隙を見せない国家であるために
2020年1月20日発信。
産経抄から、朝鮮戦争当時の日本共産化の危機、日米安全保障条約改定60年、冷戦後の国際情勢、中国・北朝鮮の脅威、そして自衛隊の活動を縛る憲法の問題を論じる。谷沢永一氏の「相手に勝てると思わせた弱い国の方に本当の落ち度がある」という言葉を通じて、日本が抑止力を高め、敵に隙を見せない国家である覚悟を問う。
2020-01-20
国と国の争いも同じで「相手に勝てると思わせた弱い国の方に本当の落ち度がある」と。例えば自衛隊の活動を極度に縛る憲法は、敵につけ込まれる隙だろう。
以下は昨日産経抄からである。
このコラムも今最もまともな新聞は産経新聞である事を証明している。
反米の革命政府を九州に打ち立て、日本から独立させる。
朝鮮戦争が起こった1950年当時、日本の共産主義者は南進する北朝鮮軍と呼応して、九州の「赤化」を狙っていた(谷口智彦著『日本人のための現代史講義』)
いまの時代からみればおとぎ話にすぎない日本の共産化も、その頃は現実となる恐れがあった。
朝鮮半島の情勢次第では、左右どちらに転ぶか分からない。
そんな危うい時代だった。
西側陣営の一員として戦後の国際秩序を担う歩みは、日本の賢明な選択と米国の協力から生まれている。
日米関係の背骨をなす安全保障条約は改定から60年となった。
その間に冷戦が終わり、ソ連が崩壊し、テロとの戦いが始まり、中国の軍事・経済での台頭を見た。
変化の中で同盟の結束が試され、磨かれ、やっと迎えた還暦である。
国際情勢の激しい変転を見たこの10年で、日米安保は「進化した」との声も聞く。
限定的ながらも、日本は集団的自衛権の行使に道を開いた。
日米同盟の視野は当初の極東地域からインド太平洋へ、さらには世界へと広がっている。
さりとて日本に努力の余地がないわけでもない。
評論家の谷沢永一さんは生前、自分の隙は相手の攻撃心を誘うと書いていた。
国と国の争いも同じで「相手に勝てると思わせた弱い国の方に本当の落ち度がある」と。
例えば自衛隊の活動を極度に縛る憲法は、敵につけ込まれる隙だろう。
中国や北朝鮮など国際社会の脅威に、日本は至近距離で対峙している。
こちらから仕掛けよ、と言うのではない。
一線を越えさせぬためにも抑止力を高め、隙を見せないことである。
戰後日本の選んだ道は正しかった、と胸を張れるか。
日米安保が問いかけるのは、その覚悟にほかなるまい。