航空界再建など夢の夢に終わった。その一翼を担うはずの三菱MRJも後ろ盾を失ったせいか米国に潰された。 寛太郎はこけてもなお所期の目的は果たしていたのだ。

以下は昨日我が家に届いた定期購読専門月刊誌テーミスからである。
私が高山正之の連載コラムを読むだけのために、本誌を購読している事は既述の通り。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。

随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。

日共の闘士・小倉寛太郎が日本の航空業界を潰した

「沈まぬ太陽」では安全無視の日航に抵抗した組合委員長と美化するが
女を党勢拡大のための道具に 
共産党は階級闘争が原動力だ。
階級はどの国にもある。
無ければ作り、作ってば差別し、上は下を搾取したがる。
階級闘争はいつでも始められる。 
ただ日本は古来、階級がぼんやりしていたから共産党には不向きだった。 
それでは困るから不法入国者とかLGBTとか何でこんな強者を弱者風にするのか首を傾げるような連中を引っ張り出すから階級闘争にもならない。
だから日共は100年ひたすら衰退してきた。 
共産党には階級闘争に並ぶもう一つ柱がある。
女だ。
女を党勢拡大の道具に使う。
余人が濫りに女を私有してはいけないのが共産世界だ。 
こちらは赤に染まるはずの時期、水泳部で泳いでいた。
それでもたまに生協にいくと民青がいい寄ってきた。
いい女がいるとか。
女で釣る。 
革マルも同じ。
誘われてついていくと早大1号館だったか、一室に万年床が敷かれて女子学生が待っていた。 
あの連合赤軍も戦士の慰安のために多くの女がアジトにいた。 
革命ごっこでの女の役割はそんなものだったが、連赤ではなぜか女に革命精神を求めて総括され、みな殺されてしまった。 
毛沢東思想にかぶれたアビマエル・グスマンのセンデロ・ルミノソは毛のやった通り、例えば一村一殺もそっくり踏襲した。
村を襲って村長を引きずり出し、村民の見ている前で惨たらしく殺す。 
村民を恐怖で縛って革命税を払わせた。
女も攫った。
延安に連れていかれて戦士の慰めと女中仕事を強いられた。 
センデロも同じ。
リマ近郊のJICA事務所も襲って、職員の見守るなか、三人の日本人が殺された。 
彼らは革命税を取り、女も攫った。
戦士の慰めと、次世代の革命闘士を産む党務に千人近い女が従った。 
ペルーの一村一殺が続く問、グスマンはリマ市内のアジトで女を侍らせ酒池肉林を楽しんでいたところをフジモリの手勢に踏み込まれた。 
フジモリは鉄格子の檻にグスマンを入れてリマ市内を引き回した。
共産主義の正体をここまで見事に見せた例はない。 
日共も同じ。
仕切った宮本顕治は立派な殺人犯だった。 
同志の小畑達夫を査問の名で裸にして針金で縛って暴行した。
陰茎を錐で刺し、さらに硫酸をぶっかけてショック死させた。 
女も様々な形で使った。
そのために党員ジゴロも使った。
ジゴロは東大生の小倉寛太郎といった。 
駒場の自治会で実力を買われた寛太郎は工作員として三越に潜人した。
女店員は学生服姿の好漢に籠絡され、あの三越争議に突人した。 

希望に燃えた若手も堕落させ 
三越を贅沢品の金持ち階級に見立てて薄給の女店員に階級闘争をやらせた。 
先日の『天声人語』は「歳末商戦をやりたい百貨店側に対し労組はピヶを張って」とか日共工作たったことを隠して今回の西武百貨店ストを論じていた。 
無知なのか、隠れ党員記者のおちゃらけなのか。
ひどい一文だ。 
この三越争議は元手もかからず女を操るだけで世間を大いに騒がた。
代々木には予想以上の成果だった。 
で、ジゴロ寛太郎はもっと大きな工作が任され、日本航空に潜入した。 
GHQの下で航空保安庁長官を務めた松尾静麿は、米国に資本や人材を割り込ませない形で日本人だけの日本航空を設立するのに成功した。 
松尾には夢があった。
日本に空か還されたとき、かつての航空大国日本を復活させる夢だ。 
そのために彼は戦前の操縦士や航空技師らを保安庁に雇い入れた。 
GHQは航空界を潰したほか文化や伝統に繋がるものも排除した。
中に五摂家もあった。
松尾は日航をつくると、彼らにも働き口を与た。 
GHQの軛が取れると松尾は日航を柱に航空界の再建に乗り出した。
輸送機研究所が設立され、やがてYS11が日本の空を飛んだ。 
そういう時期、寛太郎は東大卒の幹部候補生として入社してきた。
やることは一つ、客室乗務員組合、つまりスチュワーデスを三越女店員と同じに籠絡してストを打たせ、日航を潰すことだった。 
そのために日航の労組委員長に就いた。
「労担」は幹部社員が一度は就くコースだから松尾は疑わなかった。 
寛太郎は本領を発揮する。
スッチーを誑し込んで不満を囀らせ、一方で希望に燃えた若手操縦士も堕落させた。
会社は儲けている。
もっとカネを要求しろ。 
かくて日航は国鉄より頻繁にストを打ち、収益は半減し、松尾の夢に大きな陰りがさした。 
寛太郎は手を緩めなかった。
松尾の孫娘が白血病で死の床にあるとき、寛太郎はそれを好機と捉えて徹夜の団交を求めた。
終わったとき、訃報が届いた。
松尾は孫娘の死に目に会えなかった。 
それを客乗組合は知った。
みんな泣いて卑劣な寛太郎の下から去っていった。 

赤い女流作家が事実を無視し 
工作員は策に溺れてこけた。
寛太郎は自らテヘラン勤務を申し出た。 
日本にいればドジを踏んだ工作員は消される定めだ。
宮顕の趣味なら針金で簀巻きにされたかもしれない。 
ただ、だれのサジェストか。
赤い女流作家が彼を「安全を無視する日航に抵抗した組合委員長」に仕立てて『沈まぬ太陽』の執筆を始めた。 
その執筆者ですら松尾静麿が孫娘の死に目に会えなかった一件を知らされ、執筆中止も考えたという。 
しかし寛太郎に一度狂わされた日航は以後、事故を連発、ついには破産して自らの再建に汲々する醜態をさらす。
航空界再建など夢の夢に終わった。 
その一翼を担うはずの三菱MRJも後ろ盾を失ったせいか米国に潰された。 
寛太郎はこけてもなお所期の目的は果たしていたのだ。

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