ハリー・ハリスとWWUKの韓国愛――韓国は日米チームに残るのか中朝チームへ移るのか
2020年2月4日発信。
産経新聞に掲載された加藤達也氏の連載コラムを取り上げ、韓国出身の親日ユーチューバーWWUK氏、駐韓米大使ハリー・ハリス氏、韓国の言論空間、反日世論、歴史認識問題、そして韓国が今後、日米陣営にとどまるのか中朝陣営へ傾くのかという選択を論じる。
2020-02-04
ハリス氏とウォークさんの諫言を聞き、韓国は日米チームにとどまるか中朝チームに移籍するかー。
最後は韓国人自身の選択によるしかない。
以下は今日の産経新聞に、ハリーとウォークの”韓国愛″、と題して掲載された加藤達也の連載コラムからである。
やれやれ、やっぱりあの国では生き方ひとつ通すのも命がけだ。
最近、改めて思いを強くしている。
先月、動画投稿サイトのYouTube(ユーチューブ)でブレークした若いユーチューバーにインタビューした。
名を、WWUKと書いてウォークと読む。
ソウル生まれだが高校、専門学校を日本で卒業。
現在、日本への帰化を申請している。
中2からの豪州留学で日本人の友人ができ、ドラマのDVDを通して日本の生活にあこがれるようになったという。
その発言の詳細は産経新聞のユーチューブチャンネルをごらんいただきたいが、日本について「親しき仲にも礼儀あり、という配慮深いところが好き」なのだと、最近では日本人の間でもあまり聞かれなくなった諺をさらりと口にする青年である。
今では時事問題を扱う「親日ユーチューバー」として知られるようになったが、きっかけは一昨年12月の韓国艦による海上自衛隊哨戒機に対するレーダー照射事件で、韓国政府の「まるまる目に見える嘘」がひどかったからだった。
その後韓国での通説にとらわれず歴史的な事実に基づく番組作りを心がけてきたが、文在寅政権下、政府公認以外の歴史解釈を違法とする“歴史歪曲禁止法”なる法案の成立も危惧されるなかで、動画発信にはリスクを感じるようになっている。
実際、殺害予告を受け警察に相談してもいるが、祖国愛からウォークさんも韓国の行く末を案じている。
それにしても筆者の体験からして、韓国の言論空間は日本に比べて狹い。
最近、日本が言論弾圧国家であるかのごとく訴える一部メディアや言論人がいるがそれは誇張だと断言できる。
公平に見てロシアやサウジアラビア、中国とは次元が違う。
北朝鮮などは論外として日本の言論空間は報道をめぐり記者の起訴が乱発する韓国とも比較の対象になり得ない、というのが筆者の実感だ。
ところで”言葉の格闘家”といわれる外交官も、日米の場合、韓国では命がけだ。
両国の大使は、過去10年以内に投石や刃物の襲撃で命に危険が及んでいる。
現在の駐韓米大使で日本人の母親を持つハリー・ハリス氏は口ひげが日本統治時代の「朝鮮総督」を想起させると、政治家やネット、メディアからも難癖を付けられている。
身辺の警戒は厳(げん)となされたい。
ハリス氏自身、「日系人だという人種背景で現地メディアから批判されている」とレイシズム被害を訴えるが、韓国に厳しく当たる一方で寄り添うこともあり、実は応援団も多い。
最近、新型コロナウイルス発生で苦慮している人々への気遣いを《私どもの大使館は、状況を綿密に注視しながら米疾病対策センター(CDC)および中国にいる同僚らと緊密に連絡しています。健康に留意なさいますようお願いします》とハングルでツイートした。
これに好意的な返信が相次いでいる。
中には自国の政府が頼りないのか、《取るに足らない数の主体思想派が米国と大使を嫌がっていますが、残りの全国民は米国と大使を信頼しています。
われわれ全国民を最後まで守ってください。
尊敬する大使、お元気で大使》と熱烈なラブコールまである。
赴任国の民心をつかむのも外交官の重要な仕事だ。
職業意識がそうさせる面もあるだろうが、差別を受けながらも韓国民に呼びかけるハリス氏の言動の背景には、韓国にまともになってほしいと願う一種の愛情があるように見える。
“韓国愛”に満ちたハリス氏とウォークさんの諫言を聞き、韓国は日米チームにとどまるか中朝チームに移籍するかー。
最後は韓国人自身の選択によるしかない。