大阪・梅田、光が音になる午後――88枚の写真とリゲティ《ロンターノ》が織りなす映像詩|アバド&ウィーン・フィル

見慣れた都市が、見たことのない世界へと変わっていく。
2026年10月11日、午後4時から5時過ぎまでの大阪・梅田北ヤード。
グランフロントとグリーンシティで撮影した88枚の写真に、クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるリゲティ《ロンターノ》を重ねた、12分強の映像詩である。
午後から夕刻へと移っていく都市の時間。
その一瞬一瞬をとどめた写真に、この音楽が、もう一つの奥行きを与えていく。
建築と緑、都市の光景が、音の中で新たな表情を帯びる。
遠くから現れ、幾重にも重なり、姿を変えていくような響き。
街を眺めているはずなのに、いつしか、時間そのものの深みに耳を澄ませている。
88枚の写真と《ロンターノ》が出会うところに、日常の梅田とは異なる、もう一つの都市が立ち現れる。
この《ロンターノ》は、2026年10月17日、フェスティバルホールで開催される大阪フィルハーモニー交響楽団第602回定期演奏会でも、最初に演奏される作品である。
指揮はジョナサン・ノット。
2025年12月、HIMARIがジュネーブのヴィクトリアホールで、スイス・ロマンド管弦楽団とシベリウスのヴァイオリン協奏曲を演奏した際の指揮者である。
HIMARIのテレビ特別番組をご覧になった方には、その共演を思い出される方もいらっしゃるだろう。
その演奏会を前に、アバドとウィーン・フィルの響きを、私が切り取った梅田の午後とともに味わう。
都市を記録した写真が、音楽によって、都市の向こう側を見つめる映像詩になる。
撮影日:2026年10月11日
撮影時間:16時~17時過ぎ
撮影地:大阪・梅田北ヤード(グランフロント&グリーンシティ)
写真:88枚
映像時間:12分強
音楽:ジェルジュ・リゲティ《ロンターノ》
指揮:クラウディオ・アバド
演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
使用音源:YouTubeで公開されている演奏
写真・映像制作:MIKIO KISARA

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