愚かさの連鎖と真実の可視化:2010年夏のエッセイ集

NHK番組の親父たちの姿から、TV文化の堕落、ニール・ヤングの歌、そして市場が教える日本の20年の因果を記録。

2010年8月22日から26日にかけて書かれたエッセイの連作。お笑い番組よりも「ミッション」というドキュメンタリー番組に感動し、日本のメディアの堕落を嘆く。有名人に影響される人々の愚かさ、そして見せかけだけの「政治と金」の問題の裏側にあるマスコミの罪を指摘。ネット社会の進展により、これまで隠されてきた経済や政治の真実が明らかになり、もはや旧来のマスコミや政府は時代に取り残されている現状を鋭く分析する。

「東京湾に海水浴場を取り戻す」NHK・BSHIの親父4人は良かったなぁ。
2010年08月22日
今、NHK、BSHIで「ミッション」という番組を観ていた。
途中で海は森からとして「マスター」として紹介されたのは、きっと気仙沼の、あの親父だぞと思ったら案の定。
この親父も良かったなぁ。
下手なお笑い番組なんかより、気持ち良く笑えもした。
笑いの宝庫でもあった…いやー気持ち良かった。

今のTVがもたらしている事は、もはや笑い話では済まされない。
2010年08月23日
阪急イングスでワコールのCW-X(高機能素材運動補助下着)を買おうとしていた時の事。
突然後ろからおばさんの声が…「遼さんが着ているのと同じもの…」振り返れば50代前後の女性3人…50歳前後の人間が18歳のゴルファーに、さんづけで呼ぶ。
僕は、この事の前にも似た様な経験をしているのです…近くのホテルのバーで…年配の男女が隣席に居た…上記のゴルファーに対抗する若手のゴルファーに対して女性が言った「○○は態度が悪い、人間が悪い。私の周りは皆、そう言ってる…」

前者について言えば、僕は、この女性達の人生が、どれほど、自分の頭脳不使用人生であったか。どれほど、自分を表現出来なかった人生か。誰しもが持っている多様性の一かけらも実現できずに来た人生なのかと思う。
だからこそ50代前後の女性が…主婦層…18歳の単なるゴルファーを、さんづけで呼んだりするのだろう。かつての韓流ブームの時は日韓関係を柔らかくする効用は在ったと思うが…。
問題は、後者の様な、一体何と言う頭脳だ?という思考に多数の人間が向いて行く事。
TVよ。もう真剣に自省し、地方に分散すべき時だ…全く同じ番組や、しょうもないタレントを使ってぬるいワイドショーなぞというスタイル一辺倒の有り様は、ジャーナリズムが本来の使命であるマスコミなら、もう中止すべきだ…
貴方達の罪は本当に、のっぴきならない所まで来ている…政治だって、同じレベルで選択されている事は言うまでも無いのだから。
見栄え、TVのとらえかた一つで、人間に対して、とんでもない判断を下す…60年前のドイツ…アウシュビッツと本質的には何も変わらないのだから…。

会話。
2010年08月24日
煙草の本数が増えているではないか!これでは自堕落な文壇作家と同じではないか、心中未遂、果ては心中、火宅の人、etcと、親友に呟いたら…
「行き詰っていたから、そうするしかなかったんや。それで清算したんや」 と。

♪Long may you run♪
2010年08月25日
トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが一世一代の名演技を繰り広げた「フイラデルフィア」…この映画の全ての様な、エンディングに流れていた音楽がニール・ヤングの曲だったと、迂闊にも気付かなかった。
あの映画は、この曲とマリア・カラスが歌うアリアから全てのヒントを得て作られた様なもの。
普段より思い切り早く眠って、目を覚ましてwowwowで洋楽伝説ライブを観たら、ニール・ヤングだった。
歌い出したのが♪フィラデルフィア♪
かつてジョン・レノンは「今、一番気に入っているのはニール・ヤングとエルトン・ジョン…ニール・ヤングの曲は、1マイル離れていても分かる」と、言いました。
珠玉の様な曲の数々…山ほどの好きな曲の中でも僕が好きなものの一つ♪Long may you run♪を、今、歌ってる。
皆さま方にお休みの代わりに♪Long may you run♪

ここ数日を見ていれば、この20年が分かる。
2010年08月26日
ここ数日の市場から見える事。
この20年間、日銀や政府は同じような対応を繰り返して来たのだと言う事を私たちにマザマザと教えてくれている。
20年前と今が違うのは、自分たちだけは年収1,000万円超の層に居て、不景気に成る苦しみから無縁だったマスコミと、一緒にダンスをしている評論家や学者たちが、優雅なディレッタンティズムの中で、煙草を吹かし珈琲を飲んでいたのが、これまで。
今は、ネットの急拡大と、ネットを通して市場に参加している人間の莫大な増加で、国民は、これまでより圧倒的に資本主義経済の動向、実態を知っている…この分野での知識の独占はとうに崩れていて、マスコミや政治家の不勉強さも露わに。
この面でも既製のマスコミや政党から雪崩のように人は離れて行っているのだろう。
因果応報そのもの。
彼らが、どのようにして、どれだけ日本を、日本の国力を貶しめて来たのかも、今は、マザマザと教えてくれている訳です。
市場になんか神様は居ないけれど、国家を繁栄させるのか、国力を落とすのかは、時の為政者次第、或いは、それに影響を及ぼしているエリート層に居る人達の出来次第、マスコミの出来次第であることを全国中継している訳です。
ここ数日の市場と、政府や当局者の対応を見れば、今は、全てが分かるはず。
社員の大半が30歳で年収1,000万円を超えている様なマスコミの目が曇るのは当たり前…人間のありようとして一番良くない…経済競争の中では特に…ディレッタンティズム(低空徘徊趣味)に陥るのは必然。

そのマスコミや己の生活には何の不安もない評論家等を世論として来た政府や日銀が、この20年、ここ数日の様な対応を繰り返し続けて来たのも必然。

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