愚かさの連鎖と真実の可視化:2010年夏のエッセイ集(追記・完結)

天下り資金を内需へ、朝日新聞やアエラの欺瞞を批判、小沢代表選の正当性を論じ、日本を誤らせた「失われた20年」の真犯人を問う。

2010年8月下旬に書かれた一連のエッセイの完結編。事業仕分けや官僚の天下りの問題を厳しく追及し、マスコミがその役割を放棄してきたことを痛烈に批判する。また、当時の政局「菅VS小沢」に関する朝日新聞の社説に対し、民主主義のルールを逸脱した不当な論説であると一刀両断。20年間の日本の経済停滞の真の責任は誰にあるのかを問い続け、マスコミとエリート層の欺瞞を鋭く暴き出す。

追記。
2010年08月27日

事業仕訳は、天下りが1人でも居たら全て返還、或いは中止。
その分は全て前章の内需拡大=国民に依る消費=に回す。

学術的な事業に関しては天下り役人を経由せず直接対象研究に届ける。

民間だけが終身雇用制度からはじき出され耐えがたい苦しみを味わった20年にも関わらず…官僚たちや役人達は、一体本当に効率的なのか余剰人員は居ないのかの検証が只の一度も為されずに、彼らだけは終身雇用制度どころか老後まで手厚く保障されて来た20年であることを、何故私たちの国のマスコミは、真剣に、検証し指摘して来なかったのか?

本当の罪人とは誰なのか?

僕は、正義の月光仮面のような顔をして常に大合唱を上げる者たちこそ、そうなのだと思う。

お上意識を持った層とエリート層に居る者だけが真実を語り

本当の人間の営みの中で悪戦苦闘し続けなければならない層が真実を語らないと誰が言う。

今日の朝日の社説の中で。
2010年08月28日

朝日の社説 「管VS小沢」 政策を競うのでなければ

前略 「民意に問うことなく、首相をまた交代させようとする企てが正当とは到底いえない」 は、
貴方の方が全くおかしい。

民主党が、この9月に代表選挙をするのは、彼らが決めていた党の規約なのだから、貴方が言っている事は、
民主党の規約が正当とは言えないと言っているに等しいし、それは訳の分からない言いがかりに等しい。

そこで正々堂々と代表選挙が行われ、争われる事は民主主義以外の何物でもない。

貴方の言っている事は…もう引退した方が良いのではないかと思われる御老人が、この間までは、
「代表選挙には小沢君も出たら良い…」と言っていたのが、いざ小沢君が出馬を決意したら、
あたふたと、国民感情が…等と言っている事と何ら変わらないことだと僕は思う。

小沢一郎が民主党の代表選挙に打って出る事について、彼は何一つ、民主主義のルールを破ってもいないし、
犯してもいない。むしろ犯しているのは論説委員である貴方ではないのか?

私たちの国が、今のまま、これまでの20年と同じ様に、貴方がたの論説に従い、官僚に依存して行くならば、
後、20年もしたら日本は潰れるだろう…個人資産の余裕は、もう500兆円しか残っていないのだから。
この20年で上下900兆円をパーにした貴方たちなのだから。

その事を一番感じるのは政治家そのもののはず…貴方が、もし小沢一郎で、心底、そう思い、自分なら、官僚を在るべき姿に持って行ける、官僚に、これ以上、国を誤らせる事はさせないと思ったら、それは今しかないと思うのは当然ではないのか?

次の代表選とは何時なのか?を考えたら当然ではないのか?

耳タコほど言いますが、日本が今、重大な国難を迎えている事を、心底の問題として捉えていないのは、
貴方がた、軽く年収1,000万円を超えて、今も、老後も何の心配もない人たちだけなのだ。と

20世紀資本主義の中で、一瞬の油断も許されない競争の中で、世界を相手に、
必死に知性を総動員し働いている訳ではない、貴方がただけのなだ。と

熟議?
2010年08月28日

この間、朝日の社説で、標題の言葉を目にしてから、耳慣れない言葉だなと思っていたが、
現在の政府高官が常用する言葉だと今日初めて知った。

なるほど朝日は、この政府高官にシンパシーを持っている訳なのだな。と

しかし、僕は問いたい…この間、地下鉄の中づり広告、及び、新聞紙下段の広告で目にした週刊誌の大きな見出し広告で、この政府高官が「小沢なんか検察に売り飛ばしてやる」と言ったとの大見出し…僕は、この様な週刊誌を買ってまで読みたいとは思わないので記事は読んでいませんが。

20年前、3,500万円の費用を掛けて全段ぶち抜きの意見広告を打とうとした時に、
枠取りもしてくれなかったほど、自主規制が発達している日本のマスコミの事ですから、新聞下段に、地下鉄中吊りにデカデカと広告が許可されたと言う事は、検証無用の記事でしょうから、僕は、以下の事を、僕の検証は無しで言います。

もし、そんなことは言っていないと、この高官が仰るなら、それは僕ではなしに、当の週刊誌なり広告を許可した媒体に言って下さい。

…こんな事は人間として言うべき事でしょうか?
僕は、60年前までの日本に生まれていなくて本当に良かった…生まれて居た人たちには本当に申し訳ないが…と、いつも思っている人間です…その事を忘れる事は一日も無いほどに。

僕は60年前までの日本で貴方の様な人を同級生や隣人として持っていたら、と思うとゾッとします。

昨夜の「ニュースステーション」を見て。
2010年08月31日

昨夜の「ニュース・ステーション」を観て、銀行関係者は何事か思わなかったでしょうか?…台湾の企業が愛知県か何処かで、日本の中小企業経営者を多数集めて、出資説明会を開催…台湾企業は意思決定が早い…最大の輸出先として年々、経済を拡大する中国を考えた時、日本の技術が必要、だから出資します。一緒にやりましょう。一緒に大きく成りましょう。

同時に台湾の個人たちが毎日、弁当持参で証券会社に集まっている光景も放映して…証券会社は、これらお客さんの弁当を温める厨房まで確保している…彼らは口々に言う「銀行の利息よりも株の配当の方が良い」「一度位の損失は問題では無い」

週刊アエラ編集部 山田厚史へ。
2010年08月31日

今週号アエラの巻頭を飾る様に「1ドル60円時代がくる」との大見出しで記事を書いている、編集部・山田厚史と言うのは本当に度し難い男だ。
この男こそ…平成4年8月に宮沢喜一の頭脳に必然として浮かんでいた…解決のためには金融機関に公的資金を導入するしかない…この至極当然なことに対して「国民の血税を何で悪辣非道な銀行に投入しなければならないか」との正義感の大合唱を始めた筆頭格の男である。…
僕は今でもマザマザと、こいつはなんちゅうアホだと感じた事を思い出す…
こんな阿呆のお陰で20年も自分の人生を無駄にした無念は筆舌に尽くし難い。
「日本の失われた20年」をもたらした張本人の1人と言っても良い。
相変わらず権威主義に満ち満ちた論を為し、その論調は日銀擁護論と要約すれば良いだろう。
彼に対しては、本日の日経1面、「危機感 世界に伝わらない」、経済金融部長
新実傑氏の意見を並べれば真実は一目了然だろう。
…「小出し」に不安
「小出し対応を続ける余裕が日本にあるのか」。
日本の金融危機とデフレを詳細に研究した米連邦理事会(FRB)の元幹部は心配する。
不良債権処理の先送りと後手に回った金融緩和が日本の「失われた20年」を招いたというのがFRBの分析。
欧州や中国も日本を反面教師にして、政策運営に役立てている。
ところが当の日本が失敗から学ぼうとしない。
…中略…
だが日本はなお世界3位の経済大国なのだ。
渡辺博史元財務官は最近会う海外の要人たちが「日本の現状に、いらだちよりも恐怖を感じ始めている」という。
…後略…

結論は全くその通りですので、今朝の日経1面を、お読みください。
おまけに山田は、現在の通貨安競争は戦前と一緒であるかのように例えている。
山田よ、戦前を持ちだすのならば、朝日新聞も、如何に官製情報を垂れ流し、国民に真実を伝える事を怠り、赤紙1枚で戦場に駆り立てたかを語るべきだろう。
貴方が戦前について語るべしは、それだけだろう。
今だって、同じ事をして世論を形成している事に君は気づきもしないだろうが。



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