宮沢賢治と鳥捕り ― 『銀河鉄道の夜』に描かれた奇人

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に登場する奇妙な人物「鳥捕り」。鳥を捕まえて押し葉にし、銀河の砂がサギになると語る彼の言葉は、一体何を意味するのか。科学的な視点からその人物像に迫ります。
斎藤文一『科学者としての宮沢賢治』から、『銀河鉄道の夜』に登場する奇人「鳥捕り」について。鳥を押し葉にして商売にし、人々はそれを食べるという異様な描写。そして「さぎは天の川の砂が凝ってできる」という台詞が示す、宮沢賢治独特の幻想的世界を探る。


「科学者としての宮沢賢治」…斎藤文一さん。から
2010年11月28日

鳥捕りは、登場人物きっての奇人である。なにしろ、鳥をつかまえて押し葉にするのが商売なのである。みんなは、それをはがして食べるという。さらに、「さぎというものは、みんな天の川の砂が凝(こご)って、ぼおっとできるもんです」などという。

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